殺気 ページ34
その殺気の正体は金髪の青年だった。
蜘蛛にこんな奴いた気がする。
ｲﾙﾐ「君、誰？」
ｼｬﾙ「今は俺が聞いてるんだけど。」
ｲﾙﾐ「何って、首絞めてる。」
そう言った瞬間、彼の殺気が倍増した。
長年殺し屋をやっているがこんなに殺気で溢れてる奴は見たことがない。
ｼｬﾙ「とりあえずその手離してよ。」
ｲﾙﾐ「え、やだ。」
ｼｬﾙ「汚い手でAに触るな。」
ｲﾙﾐ「それでも離さないって言ったら？」
ｼｬﾙ「お前を殺す。」
よく見ると彼の後方に複数の殺気が漂っていた。
よくみたら彼以外にも蜘蛛のメンバーが3人いる。
ｲﾙﾐ「４対１じゃ敵わないから今回は手を引くよ。」
と、少女の首を掴んでいた手をパッと離す。
彼女は地面に真っ逆さまと思いきや、いつの間にかそこにいたはずの少女は消え、俺の後ろにはさっきまで数十メートル前方にいた彼が少女を姫抱きにして立っていた。
俺でも目で追えないくらいの速さだ。
少女は気を失っていて眠っていた。
ｼｬﾙ「次に彼女に何かしてみろ。
俺がお前を殺す。」
ｲﾙﾐ「あれ？君ってそんなキャラだったっけ。」
そんな俺の言うことには耳も貸さず、彼らはその場を去っていった。
天井のスピーカーから父さんの声が聞こえてくる。
ｼﾙﾊﾞ「イルミ、大丈夫か？」
ｲﾙﾐ「何とかね。
やっぱり彼らは面白いよ。もちろん少女もね。」
ｼﾙﾊﾞ「これ以上の詮索は命に関わるぞ。」
ｲﾙﾐ「分かってるよ、父さん。
俺は手を引く。」
敢えて�牴兇廊瓩魘�調して言うとスピーカーから父さんの呆れた声が聞こえてきた。
ｼﾙﾊﾞ「程々にしておけ。」
ｲﾙﾐ「無茶はしないから大丈夫だよ、父さん。」
その場でニヤリと笑い、俺は部屋に戻っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月16日 17時
