存在意義 ページ33
『こたえられません…。』
イルミ「もしかして俺、舐められてる?」
と、脅迫するように殺気を放ち彼女の首を締め上げ、持ち上げる。
イルミ「ここで殺しても誰も見てないよね。」
と、グッと首を締め上げる手に力を入れる。
彼女は苦しそうな声を漏らすだけで抵抗はしなかった。
イルミ「ねぇ、何で抵抗しないの?」
『わ、たし…なん、かでは…み、なに…め、いわく、ばかり…かけて、しまうだけ…なので、しん、だ…ほうが…いい、んです…。』
イルミ「皆って誰?」
『く、もの…みん、なです…。』
イルミ「ふーん。
ねぇ、ここで今君を殺したら蜘蛛の奴らは怒って俺を殺しにくると思う?」
『そ、れは…ない、とおもい、ます…。
わ、たしは…く、もにとって…ど、うぐ…どうぜん、ですから…。』
イルミ「そうなんだ。
そうとは見えないけどなぁ。」
『え…。』
イルミ「蜘蛛って足を引っ張る者なら容赦なく切り捨てる集団だよ?
もし君が本当に役立たずならとっくに殺されてるよ。」
『…。』
イルミ「あ、苦しいから喋れないよね。
大丈夫。今楽にしてあげるよ。」
と、さらに手に力を入れた瞬間。
後方から物凄い殺気が背中に突き刺さる。
一般人ならこの殺気だけで殺されるほどに恐ろしいオーラだ。
シャル「おい、Aに何してる。」
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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年4月16日 17時