推しと仲良くなってしまった… (ページ11)

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じゅういちページ11

開店前。華ちゃんは仕事前のタバコを吸いに裏へ。私と店長はテーブルを拭いていた。

店長「Aちゃん、どうした？寝不足かい？」
『え、なんかおかしいですか？』

もう元気になってる店長がいきなり言ってきた。私より25歳も上。第2のお父さんのような存在。
清楚服も髪もしっかりしてるはず。目の下のクマもメイクで隠した？おかしいかな？

店長「うーん、なんだろ…あ、元気がない？」

元気だけどな…確かに少し眠いけど体は動くし体調も悪くない。

『確かに少し夜遅くまで起きてたけど…元気ですよ！』
店長「そっか！でも無理しないでね？」
『はい！ありがとうございます！』
華「戻りました！A、匂いない？」

華ちゃんはいつもタバコを吸った後、家から持ってきてる匂い消しのスプレーをして来る。今日もタバコの匂いはしない。

『大丈夫だよ！あ。12時だ。OPENにしてくるね。』

ドアの前の看板をOPENにする。
店に戻ってお客さんを待つ。少しするとカップルや仕事のお昼休憩で来たOLさんが来てそこそこ席が埋まる。
しかし一つだけ誰も座らない席がある。他のお客さんの席から少し離れていて孤立してる2人席。
今日のお客さんの案内係は私。莉犬くんところんくんが来たらこの席に案内しようと朝思ったのだ。
あの席だと近くの席の人にあまり話を聞かれないで済むだろうと思ったからだ。

店長「案内、一人で本当に大丈夫？僕も手伝おうか？」
『大丈夫ですよ！もしあれだったら言うので手伝ってください！その時はよろしくです！w』

店長やっさしい…
ま、今のところ本当に大丈夫だから店長は厨房でそっちを手伝ってもらいたかった。まぁ、正直な気持ちは莉犬くんところんくんを案内するのは私がしたかっただけなんだけど()