【カゲプロ】画面の奥の君と僕【カノキド】 (ページ9)

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さっきキドが話してたの、後輩の子だって言ってたけど、誰だったんだろう……。
まあ、見た感じ女の子っぽかったし、大丈夫だよね……。
あ！でもアバターの姿が女の子でも中身は男っていう可能性もあるよね！？
この前だってすっごく可愛い子だなぁって仲良くしてた子が実は三十路のオッサンって知った時は驚きを通り越して吐き気がしてきたからなぁ……。完全に喋り方も喋る内容も女の子女の子してたし……。
じゃあもしかしてキドも！？
いやまさか有り得ない。だってなんか女の子のオーラ感じたし。フェロモンとか凄いし。って僕は何を言っているんだ！？

『ねぇ、キド……。変な事訊くようだけど……、キドって本当に女の子だよね？実は男でした、とか無いよね……？』

恐る恐る訊いてみる。返事はすぐに返ってきた。

『いきなり何を言い出すんだ……。俺は女だぞ。まあ、信用してくれないかもしれないけどな』

なんだ、やっぱり女の子か……。

いや待て！！あの時だって『君女の子？』って訊いたら『はい☆そぉですよぉ♪♪』とか返されて信じた結果三十路のオッサンだったじゃないか！！
うぇぇ……思い出したらまた吐き気が……。

なんとか落ち着きを取り戻して、画面を見る。
でも、キドは信じてもいいよね……？

「やっぱり、会うしか無いのかなぁ……」

キドが本当に女の子かどうか確かめるには、実際に会う以外方法がない。文字越しならいくらでも嘘は吐けるのだ。

でも、これはかなりの賭けだ。もしかしたら相手は犯罪者かもしれない。そう思いたくはないけど。

だけど、その危険を冒してでも会いたい。声が聞きたい、直接触れてみたい。

……あれ？

「どうして僕、こんなにこの『キド』って人に会いたいんだろう……」

僕がこの気持ちの名前を知るのは、もう少し後の事だった。

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更新遅れてスマソ。

テストなんですよ……。難しくはないですけど、遊び呆けてても高得点が採れる程易しくもないんですよ。
課題終わさなきゃ……。