【カゲプロ】画面の奥の君と僕【カノキド】

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つぼみと最後に話したのは高校受験の時かな……。
出会ったのは小学校くらいの頃。実を言うとその時からつぼみの事は何となく気になってたんだよね。それが"恋"ってやつだって気が付いたのは随分後の事だけど。
中学校あたりから、所謂思春期ってやつに入って、ちょっと疎遠になったんだよね。
つぼみは女の子とばかり話すようになったし、僕も男子とばかり話すようになったから。
それに、なんか話し掛けづらかったしさ。
そんなこんなでずるずるとこの関係を続けてきた。
そこまで久し振り、って訳じゃないけど、やっぱりこうして見るとつぼみって可愛いなぁ……。

「……何じろじろ見てんだよ。気持ち悪いな」
「あっ……ごめんごめん。別に疚しい気持ちとかないからね！ 全然！ ただボーッとしてただけ！ うん！」

ちょっと苦しい言い訳だっただろうか。
だけどつぼみは少々訝しげな顔をしただけで特に追求はして来なかった。

そろそろ服を見ているのも飽きてきたので、次何処に行こうか悩んでいると、つぼみの視線が遠くに向いていることに気が付いた。
その目線の先にはパワーストーンを扱っている店。並べられた石は店の照明を受けてきらきらと輝いている。

「……つぼみ、あれ見たいの？」
「あっ……いや別にそういう訳じゃな……」
「いいよ、行こっか」

つぼみの言うことを無視して連れていく。つぼみは素直じゃないから、欲しい物は『要らない』と言ってしまうのを僕はよく知っている。
つぼみの手を引っ張って行く。
まあさっき挙げた事はある種口実のようなもので、実はただ単につぼみと手を繋ぎたかっただけって事は内緒。

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パス。


カノキド可愛いよぉぉ……

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