【銀魂】画面越しでラブ

土方スペシャル（犬の餌） ページ18

真選組の食堂のご飯はかなり美味しい。




本日の夕食はカレーうどん。

なんでも昨日はカレーライスだったらしい。


沢山いる真選組の隊士全員がお腹いっぱい食べられるように大量に作られたカレーが、一日寝かされ、野菜は溶けてドロドロ。鰹節でとられた出しに掛け合わされてそれはもう絶品。

こんなおいしいご飯が食べられるなんて贅沢だよ。

すごいよ、食堂のおばちゃん、と感動。


しかし、その感動を台無しにする『ブチュッ、ブチュブチュブチュ』という、チューブを絞る汚い音。



「う、うわぁ。カレーうどんにもかけるんですか、ソレ・・」

「当たり前ェだろ」



私の前に座る沖田さんの隣で、至極当然のように絞られた半固体状の黄色いソレ。

皆さんご察しの通りマヨネーズである。



「カレーうどんに浮いてますよね、マヨネーズ」

「カレーうどんの出汁にマヨが絡み合って素晴らしいハーモニーになる」

「ハーモニーって・・」

「マヨネーズは森羅万象なんにでも合うオールマイティーなアイテムだからな」


「土方さんの手にかかりゃ何の食いもんでも犬の餌にしちまいやすけどねィ」



真選組ではいつものことであろう、隣に居る沖田さんや周りの隊士さんたちはそんな土方さんに目もくれず、黙々と自分のカレーうどんを頬張っている。

土方さんがマヨラーって言うのは知っていたけど、さすがに生で土方スペシャル(犬の餌)を見るのはかなりインパクトがある。


なんか汚い、食欲失せる。



「うめえぞ。・・食うか？」



土方さんの箸で差し出されたマヨネーズ入りカレーうどん。・・っていうかほぼほぼマヨうどん。

土方さんは漫画の中でも一番好きなキャラクターだし、夢の様なシチュエーションではあるけれども、差し出されたソレがロマンチックさを片っ端から潰しに行っていて。



「遠慮、しておきます」



苦笑いで答えると、土方さんは特に気にする様子もなく、「そうか」と。






これから毎日、生でこの土方スペシャルを見るのは、少し応えそうだ。

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