依頼の日 ページ2
「はいはーい起きてくださーい!」
カンカンカンとしゃもじとフライパンを鳴らす音に、目をこすればその次にはスパーンっと寝室の襖が開いた。
いつにもまして張り切った声を出す新八くん、そして今すぐにでも出かけられる準備満タンの神楽ちゃんを見て首を傾げた。
「・・アレ?今日なんかあったっけ?」
「ああ、Aさんは聞いてませんでした?」
のっそりと起き上がる私に相反して銀さんは布団の中に潜りこんでるが、新八くんは続けた。
「今日は久しぶりに依頼が来てる日なんですよ・・ってことで、起きてください、銀さん」
「んなもんお前ェらだけで行きゃいいだろ」
「アンタがとってきた依頼だろーが」
「しるか」
大人げなく駄々をこねる銀さんに、新八くんと神楽ちゃんは顔を見合わせ――・・
神楽ちゃんの飛び蹴り炸裂で、銀さんは強制的に起床することになったのだ。
「・・ったく、神楽のやつ」
「新八くんに優しく言われてる間に起きればいいのに」
文句をぶつくさいう銀さんの隣に座り、今日は新八くんの作った朝ご飯。
新八くんはたまに万事屋に朝ご飯を造りに早く出社するという、なんていうか、社蓄根性。
・・そして、ご飯が一番おいしい。
「で、今日の依頼って?」
「晴太ってわかるか?アイツの御守りだ」
なんでも、今日は月詠さんと日輪さんが二人で旅行に行く日らしく、晴太くんの希望により万事屋で預かることになったらしい。
「っつてもンで今日なんだよな、Aもいるっつーのに」
「私は嬉しいよ!晴太君に会えるなんて!」
ぶっちゃけ日輪さんとか月詠さんにも会いたいけど、それでも銀魂のキャラクターに会えるんなら誰に会えても嬉しい。
「Aがそう言うんならいいけどよ」
やれやれ、と肩を落とす銀さんだけど、なんだかんだ依頼を引き受けちゃう面倒見のいいところも銀さんらしい。
そうこうしている間に、部屋にはピンポーンと言うチャイムの音が鳴り響き
「ごめんくださーい!!」
明るい男の子の声が部屋まで飛んできた。
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微糖。 - 面白いです。続き待ってます。 (2020年5月31日 20時) (レス) id: 7154107f34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 今までで1番好きな物語です!更新楽しみにしています。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: cd8046c6bb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - ソマリさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます。楽しんでいただけているようでうれしいです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - モンスターエナジー愛好家さん» 更新長らくお待たせしました。ありがとうございます (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2017年11月23日 21時