GAME (ページ18)

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「いやーびっくりしたわ、急に知らん男の人と話してるから」

「ごめんごめん、私もびっくりしたよ、今日先に帰ったって聞いてたからさ」

帰り道は、コンビニで会った神山君の話題で盛り上がる

楽しく話しているが、のんちゃんは昨日のことがあってか私の手をいつもより強く握っている

「…のんちゃん？」

家の付近まで来た時、急に立ち止まるのんちゃん

止まったと同時に、険しい表情をして後ろを振り返った

「誰、誰やっ！」

声を上げると、遠くから聞こえる足音

同時に握っていた手は離れ、のんちゃんは足音が聞こえる方向へ走り出す

「待てっ…くそ、」

曲がり角まで走った所で立ち止まり、苛立った様子を見せる

「…のんちゃん、」

「今確かに、尾行してるやつの影も見えたのに…ごめん」

「私こそ気づけなくてごめん、」

「ううん、Aは悪くない、とりあえず一旦家に帰ろう」

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「…A、さっきあった付き纏って来るやつのことなんだけど、実はさ2日前から居るかもしれん」

「えっ、どういうこと、？」

家事を済ませ、一休みをしようとした時

のんちゃんが衝撃の告白をする

「実はさ2日前にAが寝た後、俺は寝れなくて気分転換に外を出たら足音がしてん」

「のんちゃんが出たタイミングで、外から足音が聞こえたってこと？」

「うん、俺が外に出たと同時に…偶然かなとも思ったけど、でも俺達が目的だと怖いから、昨日Aの所に来てん」

昨日から急に私の職場へ来るようになったのは、こういった事情もあったからなのか

結果、のんちゃんの怖い予感は当たってしまっていた

「でも俺が朝仕事に行く時は着いてくるやつは居ない、だけどAと帰ってる時には居る…ってことは」

「私が目的…もしくは私を知る人がやっている可能性が高いってこと…」

「Aの職場の人とか…今日会った神山さんとかは大丈夫？」

神山君や藤井君、濵田さんや桐山さん、その他にも…私の職場にはそんなことするような人達は居ない

今やっている中間さんの事件にも真剣に取り組んでいて、私は職場の人を疑うことは出来なかった

「私の職場にそんなことする人は…居ないと思う」

「そっか、そうだよね疑ってごめん、な」

ついてくる人は何故、私とのんちゃんを追うのか

誰がそんな事しているのか、どんな目的があるのか全くわからない