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A「圭介くーん、あっそびましょー」

場地「遊ばねーよ、勉強俺に教えに来たんだろーがオマエは」

A「教えられる奴の態度かテメーは」




場地圭介。

普通ならありえない中学で留年という偉業を成し遂げだバカである。

母親に泣かれて真面目に勉強しているらしいが変わったことといえばメガネをかけたことと、髪型を変えたくらいだ。




メガネをかければ頭が良くなると本気で思っているバカである。





A「ほら、早くやろ。てか、どこが分かんないの?」

場地「全部」

A「もう小学校からやり直せば?」

場地「うるせぇ」

A「とりあえずここ、次のテストで出そうな所だから最低限これは出来るようにしとけ。無理な場合答え丸暗記ね」






そう言って私は圭介の家にいる猫の腹を撫でる。


人間慣れしてんなぁ……


圭介の家は猫の溜まり場かと言うほど猫がいる。集まってくる。それはもう凄いくらい。

顎の下を撫でればゴロゴロと音を出すもんだから可愛くて仕方ない。






場地「おい、集中出来ねぇだろーが。ヤメロ」

A「集中出来ん圭介が悪い。私は悪くない」







どうしてこんなに態度が悪いんだ?機嫌でも悪いのかコイツ。

そう言えば万次郎もこの前の集会終わって帰ってきた時、表情暗かったなぁ…テンションも低いし、雰囲気も最悪だった…

エマが万次郎に気を使うくらいだから相当だなぁ。





ぼーっと猫を撫でていた私。しばらくは圭介がシャーペンで書く音しかしなかった。


だけどその音も止まって、今まで大人しく撫でられていた猫が急に部屋から出ていった事で私の意識も戻ってきた。







A「…あり、行っちゃった」



場地「……なぁ、A」



A「ン?…Aさんね」






何となく、いつものふざけた雰囲気では無いことがわかった。

だから猫も部屋から出ていったんだろう。賢い猫だ。

黙りこくった圭介を見て、圭介が言葉を発するまで私は静かにしていた。










場地「…Aは、一虎を恨んでるか……?」










その質問はきっと圭介が本能的に避けていた質問だった。




それでも今、それを聞いてきたということは……












一虎が出てきたんだろう。

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空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» いつもありがとう!!!!頑張ります🔥💪 (2022年8月1日 21時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 場地さ〜ん!!!行かないでぇ〜!!更新頑張って下さい!!!楽しみに待ってます❤ (2022年8月1日 15時) (レス) @page27 id: f466090db3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» ありがとうございます😊キャラの性格は出来るだけ原作通りで行きたいと思ってます!頑張ります🔥💪 (2022年7月29日 15時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 一虎ぁ!もうそのまんま!更新頑張って下さい! (2022年7月29日 11時) (レス) @page25 id: f466090db3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» マイキー可愛いですよね!笑笑ありがとうございます!!頑張ります! (2022年6月16日 20時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空こころ | 作成日時:2022年5月26日 18時

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