霞んだ世界で

8話 ページ9

結局残りの3日間は善逸といろいろ話をしながら鬼の首を跳ねていた

鬼が出る度に善逸が泣き叫ぶから鬼が寄ってきたりして大変だったけど、なんとか7日間という長い最終選別を終えることが出来た





A｢……ん？そーいえば…炭治郎がいない…｣





キョロキョロと周りを見るけれど、やっぱり炭治郎がいない。まだ時間ではないにしても心配だなぁ…


それにしても…あんなに沢山人がいたのにたったの4人しかいない…

最終選別を合格することが出来た善逸以外の人を見ていればチラッと見覚えのある蝶の髪飾りが目に入った

………あれは……蝶…蝶……蝶屋敷！……の、しのぶさん…の、、


継子だ！そうだよ、継子だよ！私と同じ継子！

確か名前は……カナヲ！栗花落カナヲだよ！確か！うわぁ…可愛いなぁ、まつ毛が長い…





炭治郎｢A！｣

A｢ん？あ、炭治郎！｣






まじまじと見ていれば前の方から名前を呼ばれた。顔を向ければそこに居たのはさっきまで私が探していた炭治郎だった

前もボロボロだったけど、もっとボロボロになっていた炭治郎

きっと頑張ったんだろうなぁ





炭治郎｢無事で良かったよ…Aは強いからあんまり服が汚れてないな｣

A｢えへへ、ありがとう！炭治郎も無事で良かったよ｣




強いって言われて嬉しいけど、舞い上がったままでいると師範にまた叩かれる

隣でブツブツと死ぬ死ぬ言ってる善逸を横目に私は気持ちを落ち着かせた

すると、最終選別の説明をしていた可愛い…いや、綺麗…な、黒髪の子と白髪の子におかえりなさいませと言われる

……なんていい子達なんだろう…お姉さん感激……！





白｢まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測りその後は階級を刻ませていただきます｣

黒｢階級は十段階ございます。

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

今現在皆様は一番下の癸でございます｣





その中でも師範は1番位の高い柱！！なんてカッコイイ！！


…そしてさっきからなんなんだろう。あの傷だらけの人ずっと刀は？って聞いてるんだけど…説明くらいちゃんと聞かなきゃだよね、全く

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