不思議なあの子はかまぼこ隊の一員です 2 (ページ4)

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51話ページ4

炭治郎の折れている刀が鬼の首にたどり着く

なら私は炭治郎の周りにある糸を全て切ってしまおう。そうすれば炭治郎が首を斬ることだけに集中できる

それでも、私がどれだけ集中しようが調子が良かろうが、私の今の実力で斬れるものは限られてくる

1本、1本切り損ねた

その糸が真っ直ぐに炭治郎の方に向かっていく

A｢炭治郎…！！｣

ボワッ

A｢わぁっ…｣

炎…？どこから……！禰豆子…！！

禰豆子が鬼の糸を燃やした…！禰豆子の血が付いている糸だ

この鬼咄嗟に禰豆子を吊っている糸と同じ糸を使って攻撃してきたから…

炭治郎の刀は鬼の首にとどいたもののきっと鬼の首はこの糸より固いに違いない

斬れるのか不安が頭をよぎった時、炭治郎の刀も燃えた

禰豆子の血が付いていたんだ

炭治郎｢俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない！！！｣

その瞬間

鬼の首が

宙をまった

A｢……あ、炭治郎…！！｣

炭治郎｢はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ｣

こんなこと言ってはいけないかもしれないけど、炭治郎が鬼の首を斬った時、ものすごく

綺麗だった

それに見惚れてしまって一瞬思考が停止したけれどすぐに我に返って炭治郎に駆け寄る

息はしてるけど会話が出来ない。動くのも辛そう、骨も折れているかもしれない

とりあえず禰豆子を籠に入れ………

A｢大丈夫、鬼の首は斬っ……｣

ゾワッ

累｢僕に勝ったと思ったの？可哀想に哀れな妄想して幸せだった？僕は自分の糸で首を斬ったんだよ。お前に首を斬られるより先に｣

なんで…コイツ……立ってるの…？

A｢…死に損ないだね。そんなにまだ人を食べて生きていたいんだ｣

累｢うるさい。お前も、お前も、お前の妹も殺してやる。こんなに腹がったのは久しぶりだよ｣

A｢炭治郎と禰豆子は殺させない。私が守る｣

累｢お前が？僕を倒すのに2人がかりで精一杯だったくせに強がって。足も折れてるだろ、まともに走れるはずない｣

え…この足折れてるの……？どうりでなんかずっと痛かったわけだ