【銀魂】ヅラプラス【桂小太郎】 (ページ26)

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「……よろしくね、」

「……なんでこんなに私に似てるのかなこの人」

「俺、二十年くらい立っても天パなのか」

「なんで片方の目がねぇんだよ、中二病だろ」

「あ？」

事故っている、事故である

幼い私たちの走順は銀時、高杉、ヅラ、私。何故お前はアンカーなのかよとツッコミながら私たちもその走順で並ぶ

今現在の私達から村塾時代の私達に繋げる、銀時がスタートか

走り出す銀時は大人げない。でも松陽先生が見てるから頑張らないと

高杉にバトンが渡りヅラがテイクオーバーゾーンギリで受けとり、ヅラが突進してくる

「A、パァァァァァス！！」

「おう！ヅラァァァァァァァァァァ！！」

＿＿＿＿

銀時side

「速い速い、アホかあいつ」

赤のＡとBを追い抜き差を出していくA

「Aが足は一番速かったからな」

「次がヅラってこと？逃げの小太郎だから？」

「ああ、そうだ。高杉と銀時はそうそう変わらんかったぞ」

ヅラはジーっと過去の俺にバトンを渡すAを見る

「なんだかな、心が嬉しいはずなのに泣きそうな気がしていかん」

「……ここにいるのに俺たちなんも出来ねぇんだよ、悔しいな」

「高杉、お前そんなことを」

話している俺とヅラのもとへ来た高杉、Aもこっちに向かってくる

ヅラのとなりに立ったAは松陽を静かに見ている

「こうして笑える日々が続けば良かったのに」

高杉がそう呟いたが誰も何も言わなかった

あの頃の俺らは、ぶっちぎりでゴールをしたAを抱き締めて称えあげていた

こんなもん見たら真実が言えねぇだろうが