検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:15,468 hit

#51 ページ6

「夏樹ちゃん、私達を此処までして来させたのは、助けて欲しかっただからだよね?」

太宰の言葉が、部屋中に響き渡る。

俺達を此処まで来させ、そして閉じ込めたのは助けて欲しかったから……?

そう……なのか……?

「Aを拘束していた手錠、私と中也がいた部屋はどれも簡易的で、直ぐに脱出できるようになっていた。あんなに賢明な君が、私達を捕らえるだけでそんな簡単なことするはずがないってね。」

俺は、足下に落ちているAを拘束していた手錠を手に取って見てみた。

これは────よく百均で売ってあったりする、パーティー用のパロディ手錠だ。

まぁ、警察官が持っている本物は一般人には持てないが、確かに簡単なものだった。

そう言えば、あの俺らが閉じ込められていた部屋も────

「夏樹ちゃん、Aが何度も言っている通り、これ以上意地を張ったら、君が壊れてしまうよ。私やAは、あんだけ対立してたとしても、夏樹ちゃんがいつか壊れてしまうんじゃないかって心配なんだよ。」

太宰の落ち着いた態度と声に、曽我夏樹は何かを感じたのか、地面に沢山の涙をおとした。

そして───

「ごめん……Aちゃん、治君……私……」

『夏樹……』

曽我夏樹の涙が移ったのか、Aは同じように涙を流しながら、彼女をそっと抱き締めた。

#52→←#50



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シオン(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます…!二人で頑張っていこうと思います! (2020年1月11日 21時) (レス) id: 4b59e65728 (このIDを非表示/違反報告)
- すっごく面白いです!頑張ってください!ブックマークしときます。 私にもこんな面白い作品が書けたらなぁ。 (2020年1月11日 19時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 紫苑さん» ありがとう!シオンと頑張って二人で続きを作るよ〜! (2020年1月8日 19時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 凄く続きが気になるのでがんばってください。応援してます。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: 84cbb07a27 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - ★ayaka★さん» ありがとうございます!更新はゆっくりペースですが、これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もえ・カレン x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年7月29日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。