【wrwrd】10人もの弟の姉になりました。2！[家族パロ]

優しげな笑み ページ30

ｾﾞｪﾊｧｾﾞｪﾊｧ…


なんとか…なんとか間に合った。


今は10時の10分前。


彼はなんやかんや時間はきっちり守る人やから必ずぴったりに来るはず。


『はぁ…疲れた…』


gr「おい、大丈夫か？」


トントンが目を覚ましたため、お水を取りに来ていたグルッペンが私に声をかけてくれる。


『だ、大丈夫やない…』

gr「…見たらわかる」


じゃあ聞くなし…。


『それよりトントンはどんな感じ？』


私が聞くと、グルッペンがニヤリと笑う。

笑うとこちゃうよ？？？


gr「Aに会いたがってたゾ！」

『え、なんで私？』

gr「知らん」


えー、無責任。


「熱出して弱ってるからやろうな」ときちんと理由を言ってくれるグルッペン。

言ってくれるなら最初からそうすればいいのに…

と内心グチグチ言っていたのは内緒。


『じゃあ、会いに行こうかな…』


そう思って2階に上がろうとした時。




ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ




『あ、来たわ』

gr「ペ神さんか？」

『うん』


グルッペンと2人で玄関の方に向かった。


sya「だれ？」

kn「なんか荷物届いたん？」

sp「お、俺も行く！」


ちびっ子3人組もついてきた。

てくてくと短い足で走るショッピくんを見てか、グルッペンが彼を抱き上げた。


『今開けるー！』


ペ神やなかったらどうしよ…。

まあええか。


などと思いながら玄関の扉を開けた。


sn「やぁ、久しぶり」


そこには懐かしい顔が。


『久しぶり。相変わらずのイケメンやね』

sn「ﾌﾌｯ。照れちゃうなぁ」


薄い水色の髪を揺らしながら、彼は、シッマよりは濃く、大先生よりは薄い青色の瞳が覗く目を細めて笑った。


kn「誰？」
sya「…優しい人？」
sp「ん、抱っこ！」


コネシマとシャオロンに続いてショッピくんがペ神の方に腕を伸ばした。


kn「え、ショッピ行くんか？」

sp「いーく！」


ショッピくんがあまりにもじたばたするので、グルッペンは驚いたような顔をしながらペ神にショッピくんを渡した。


sn「おー、可愛ええなぁ。君は誰？」


ペ神は慣れたようにショッピくんを揺らしながらあの優しい笑みを浮かべる。


sp「俺、しょっぴ！」

sn「ショッピくんかぁ〜！お気に入りに登録しとくわ」



おいおいおい、やめとけ。



『まあさ、入りなよ』


私が促すと、ペ神は「せやね、お邪魔します〜」といいながらショッピくんを抱いたまま靴を脱いだ。



コネシマたちが何故か怪しい目をペ神に向けていたが、一応スルーしといた。

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