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やらねぇよ ページ8

「やぁAちゃん」

『げっ!!』

「え、何その反応」

『近寄らないでください!』

「え、ほんとなんで!?」

『太宰さんと会ったってバレたら怒られるもん!』


学校の帰り、まさかの太宰さんと会ってしまいピンチ!
中也さんに以前太宰さんに話しかけられたら逃げろと言われた。
まず以前も話しかけられて話してたらそれがバレて1日離してくれなくて死にかけたんだもん。
太宰さんから逃げようとしたら簡単に腕を掴まれて逃げられなくなった。


「まったく、中也が何か言ったんだね?」

『近い!』

「ねぇAちゃん、君はいつになったら私のものになるんだい?」

『なりません!』

「えー!どうして?」

『中也さん以外考えられない』

「あー…ほんとムカつくなぁ」


太宰さんは少し低い声で言ってきて私との距離を詰めてくる。
壁に追いやられ逃げ場を失くした私は逃げようと暴れるけど、やっぱり逃げられない。
顎に手わ添えられて上を向かされる。
殆どゼロ距離な近さにテンパってしまう。


「私は本気だよ?中也を殺して君を手に入れようとさえ思ってる」

『た、例え本気でも、私は中也さん以外やだ』

「…ならとりあえずキスしてあげる」

『どういう流れで!?』

「私の方が上手いと思うよ?」


そう言って近寄ってくる太宰さんの顔になんとかキスだけでも防がないと、そう思っても逃げられない。
無意識に目を瞑ってしまう。
あぁごめんなさい中也さん。
なんとか約束守って逃げようとしたんですよ?
デモできませんでした…、


「うぐっ」

『へ?』


いきなり太宰さんの変な声が聞こえたと思ったら私の大好きな香りがした。
目を開ければ私を抱きしめて太宰さんを睨みつけてる中也さんが隣にいた。


『中也…さん』

「手前…どういうつもりだ?あ?」

「いてて…もー早いねぇ来るの」

「嫌な予感がしたからな」

「まったく、もう少しでキスできたのに」

「あ?させるかよ!」

『中也さん…』


私がもう一回呼べば中也さんは優しい目で見つめてくれて頭を撫でてくれた。
あぁ、落ち着くなぁ。
中也さんに抱きついて太宰さんの匂いを消す。


「ほんと中也のどこがいいのか」

「ハッ…こんな男のどこに惹かれんだよ」

「女性は少し強引な所に弱いのだよ?」

「好きな異性だったらな」

「はぁ…仕方ない、今回は諦めよう」

「二度と関わるな!」


そう言って中也さんは私を抱えてふわりと異能を使って屋根伝いで家に帰る。






続きます

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桜庭暁(プロフ) - まさかの給料三ヶ月分で笑っちゃいましたwこのお話好きです! (2018年6月27日 17時) (レス) id: ab5fb01835 (このIDを非表示/違反報告)
双葉亭 - 太宰さん面白くて好きです! 更新頑張ってもらえたら嬉しいです。 応援してます。 (2018年5月25日 20時) (レス) id: 4feb0da943 (このIDを非表示/違反報告)
yagiri(プロフ) - はらさん» コメントありがとうございます!!外すのを忘れていました!!ありがとうございます! (2018年5月23日 8時) (レス) id: f9a4450aaf (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。違反行為なので更新前にちゃんと確認して下さい (2018年5月23日 6時) (レス) id: d628b1ec4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yagiri | 作成日時:2018年5月23日 6時

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