男子達の憂鬱・・・

いきなりの来客は・・・？ ページ25

ー彩ー

「「アーヤ！」」

えっ．．．？

「若、武．．．？小塚君．．．？」

私はぐっと力を振り絞って起き上がる。

来てくれたんだ。

けど．．．、あれ⁉

小塚君はわかるけど、何で若武⁉

も、もしかして．．．夢なんじゃ？

「アーヤ！来たぞ。大丈夫か⁉」

「とりあえず、若武買ってきた薬、出して」

「おう！」

いや、夢じゃないね。

私はふふっと笑う。

嬉しくて。

だって、今ここにいるってことは、学校、早退して来てくれたってことでしょう？

「って、あれ⁉」

若武が戸惑った声で言う。

「ど．．うし、たの？」

途切れ途切れに言う。

「小塚ぁ、アーヤぁ．．．薬は薬なんだけど、」

い、嫌な予感。

小塚君もそう思ったのか少し眉間にシワを寄せる。

「まさか、若武．．．」

「いやぁ〜、間違えて胃腸薬買ってきた」

胃腸薬⁉

「とりあえず、胃腸薬．．．飲む？」

飲まない！

「若武．．．、買いに戻ろう」

「わかった。じゃな、アーヤ！」

う、うん。

私は若武と小塚君をベットの上で見送る。

ガチャン。

ドアが閉まる音がする。

急に静かになった部屋を見ると、なんだか虚しくなる。

．．．また一人か。

ガチャ。

ん？

えっと、もしかして、戻ってきた？

「立花、薬買ってきたぞ」

その声．．．忍⁉

「俺が提案したんだぞ」

と、上杉君？

「まぁ、落ち着けよ。どっちだって良いだろ？」

く、黒木君まで？






ガラガラッ！

部屋が開く。

「立花、元気か？」

忍のあっけらかんとした感じ。

「薬、買ってきた」

上杉君の心配した表情。

「姫、お身体は大丈夫ですか？」

黒木君の冗談まじりの声。

うん．．．夢、では無いよね。

夢だとしたら凄くリアルだもの。




．




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．
ど、どうなってるの？

若武と胃腸薬→←「小塚はマジで怖い」by若武

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