男子達の憂鬱・・・

それぞれの想い ページ23

ー美門ー

「つばさ〜、さっき面白かったね〜あたし、
人が倒れるとこはじめて見た！」

．．．．．。

「あぁ！さっきの！あれはヤバかったよねぇ！」

．．．．．．。

「ねぇ、つばさ？聞いてんの⁉」

「お前r」

ドンッ。

え．．．。

「お前ら、立花は風邪で倒れてんだよ！それを．．．面白いとか．．．ふざけんなよ！」

佐田真理子．．．。

目に涙をためて大声で怒鳴る。

その涙は、アーヤのことをどれ程大切に思っているか一目で分かるものだった。

「は、はぁ⁉あんたにはカンケーないし！」

「そーだよ！引っ込んでてくんない⁉」

ガタッ。

「俺、早退する」

佐田．．．．大丈夫、俺がアーヤを助けるから。


ー七鬼ー

「おはようございます」

俺が学校につくと、立花も美門もいなかった。

「佐竹、立花達は？どこ行ったんだ？」

「あ！忍君！実は、立花さん風邪で倒れて。今は僕の家に。翼は多分僕の家」

．．．。

「佐竹の家どこ？」

「もしかして、行くの？」

うなずく。

「わかった。後ね、黒木君も今、僕の家に向かってるから！」

黒木も．．．。

じゃあ、若武もだな。

あれ？そういえば。

「何？どうしたの、忍君」

「看病の仕方わからない。どうすればいい？」

「．．．．．．はぁ」


ー悠飛ー

「あ、悠飛。久しぶり」

お！陽太。

「最近、誰と遊んでんだよ」

「あぁ。ＫＺの若武さん達」

若武ぇ⁉

嘘だろ。

「まさか、立花もいる？」

「あれ？悠飛、立花さん知ってるんだ！うん。そうだよ」

マジか．．．。

「立花さん、風邪で、今日は早退したんだ」

げっ。

「美門は．．．」

「翼？早退したけど．．．、」

美門もか。

くそ。同じクラスの特権か。

．．．．あ、

ヤバイ。いいこと思い付いた。

「あのさぁ、陽太。これ、立花に届けてくんない？」

「えっ．．．。これを？」

陽太の声をスルーしながら思う。

今日くらいは許せよ、美門。

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