男子達の憂鬱・・・

今日の議題は･･･？ ページ3

ー彩ー

うぅ・・・一番気ずかれたくない人に気ずかれてしまった。

隙をついて、うまく逃げるしか・・・。

「アーヤ、俺から逃げられると思う？」

いえ、思いません・・・。

「だよね、じゃあ、変なことしないでよ」

は、はい・・・。

そして、私の腕は黒木君にガッチリ拘束され、カフェテリアに連れて行かれるのでした・・・。



(カフェテリアにて)

「アーヤ！なんで、リーダーの俺をさけるんだ」

私が椅子に座るなり、いきなり若武が叫んだ。

さっきから、ぐっと堪えていたらしい。

「立花、なんか理由があるんなら、こういうのやめるけど・・・教えろよ」

「そうだよ。アーヤ、僕たち心配なんだ。気づいてないだけで、アーヤになにかしてしまったのかもって・・・」

うん。してる・・・思いっきりしてる。

でも、これは私の性格のもんだいだから皆はわるくないよ。

って、言いたいけど、言えない！

言ったら、理由聞かれるにきまってるもの。

皆は頭が良くて、かっこよくて、運動神経もいい。
でも私は、違うもの。

私は･･･落ちこぼれだから･･･。

そう、皆とはなにもかも、違う。

｢ごめんね、どうしても言えない｣

｢んー、そか。なら言わなくていいよ｣

翼があっけらかんと言う。

でも、翼の目を見れば、分かるよ。

すごく、傷ついてる。

ごめんね、心の友なのに教えないで･･･。

｢わかった。立花が言いたくないなら、言わなくていい。･･･で、若武、今日はなんで集めたんだ。どうでもいい議題だったら帰るぞ｣

｢あぁ。では、今日の議題を発表する！｣

ゴクッ･･･。

｢今日の議題は･･･、｣

うん、何々？

｢事件が無いことだぁぁぁぁぁって、帰るな、お前ら！｣

｢｢｢｢｢｢･･････｣｣｣｣｣｣

｢事件が無いことだぁぁぁぁぁ！｣

｢｢｢｢｢｢二度言わなくていいっ！｣｣｣｣｣｣

ハァ、期待した私がバカだった。

やっぱり、若武は今日も平常運転、か･･････。

まぁ、こういう若武も、意外と好きだったりするんだけどね。

絶対、口が裂けても言えないけど。

佐竹、嵐を呼ぶ･･･→←秀明にダッシュ！

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