ぬら孫の世界に転生トリップ!?!?～狐の呪いを背負う少女～ (ページ34)

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うんっ!僕はもう迷わないっ!…リアページ34

貴「………………」

「起きなさい」

貴「…(んっ誰?僕は眠いんだよ)」

「はぁ…起きないかこのバカ娘っ!」

　ドスッ

貴「っ痛いっ!?!?」

「起きたか空、いや今はリアだったかな」

貴「えっ………父…上…?」

竜「あぁ久しいな」

貴「えっ…僕はえっ?」

竜「みずお前の今の状態について説明するからよく聞きなさい」

貴「はっはいっ」

竜「お前は破軍を発動したときに自分の持てる全ての力を使った、そのせいでお前の畏れが消えかけていたんだ、それに加えて羽衣狐もとい山吹乙女の傷を治そうとしたお陰でお前の畏れは消えた、ただお前は四分の一妖怪だったため今も生きている」

貴「…………」

竜「問題なのはここからだ、お前は今意識不明の重体だ、さらに言うと心臓も止まっている、実際死んだも同然だ」

貴「あっやっぱり?僕死んじゃったんだ」

竜「…お前は生きろ、生きなければ駄目だ」

貴「生きろ?…ふざけないでよ…僕がいなければ……死ななかった人もいた…僕がこなければっ!」

「それは違うよ」

貴「葵?」

葵「ねぇリア、本当にそうかな?確かにリアがこなければ死ななかった人もいただろう、けれどもそれ以上に救われた人もいたはずだ」

貴「分かん…ないよ…分かんないよ…ねぇ葵…何で僕はここにいるんだっけ?僕は元々この世界にはいなかった…存在しなかった者だ…そんな僕がこの世界をメチャクチャにしても…いいのかな?…物語をねじ曲げても良かったのかな?」

葵「それは分からない…リア僕の話をきいてくれる?僕はリア以外にもトリップさせた事があるんだけれども皆自分の為に、先を知っているから自分の言いように世界を回して結局その世界は崩壊した、初めてなんだよリアが、他の人の為にここまでしたのは」

貴「葵…」

葵「何でリアがここにいるのかは僕も分からない、あくまで僕の仕事はトリップ転生させること、その先は本人しか分からない」

竜「お前がここに、この世界にいる理由は彼がそう望んでいるからだろうと俺は思うぞ(ﾊﾟﾁﾝｯ」

鯉伴「リアっ!リアっ!ごめんなっ…ごめんなっ…守ってやれなくてっ」

貴「お父…さん…」

竜「どうするリア、お前が望むのならばまた彼らの元に帰れるぞ」

葵「いっておいでリア」

貴「…う…ん…行くよ…行くよ僕は…だって…彼処が僕の居場所だから…」

竜「よく言った、では始めるぞ」

貴「うんっ!僕はもう迷わないっ!」

葵「ホントに彼が好きなんだね」

貴「はぁっ!?!?//」

葵「ふふっ」