土蜘蛛一度殺ってみたいねぇ…鯉伴 ページ26
貴「花開院家には四百年前まで黒羽という分家があったんです」
竜二「あんたの家か?」
貴「そうです、黒羽にはある四つの式紙がありました、それがこれです」
秀元「天照大紙、諏佐乃男、月読尊、黄泉の四つやで〜」
貴「この三つは代々当主に受け継がれているんです、私で十四代目になります、私の父が十三代目の黒羽竜、秀元さんの実の兄です」
ゆら「実の兄?」
貴「ですから私は秀元さんの姪になります、さてここからが本題です、四つの式紙はとても強力な物なんです、花開院の秘術破軍よりも」
秋房「破軍よりもだとっ!」
貴「はい、ですがそれは四つ全部使えたらの話です、四つの式紙は力が強大で長年扱えるものがいなかったんです、ですが私の父は天照大神と諏佐乃男と月読尊を扱えたんです」
竜二「黄泉の式は使えなかったのか」
貴「黄泉は四つの中でも特に力が強大でしたさすがの父でも扱うことが出来なかったんです、ですが私は黄泉を使うことが出来たんです、四つの式を作ってから初代しか使えていなかった物を使えてしまったんです…」
秀元「…そして、それを脅威に感じた花開院の一部の者が黒羽家の者を殺しに行ったんや、そこで空ちゃんと竜兄さんだけは助かったんや、せやけど竜兄さんは空ちゃんを助けるために庇って死んでしもうたんや」
貴「…………花開院家は身勝手な理由で…僕の一族皆を殺したんだ…僕は幸せだったのに……分かった?人殺しの一族さん♪…」
秀元「空ちゃん…あれは僕がちゃんと気付けて無かったのが悪いんや、ホンマにごめんな」
貴「分かってるよ♪とっ言うわけで君達もこっちもどちらも沢山殺したわけだからお会いことううことで」
ゆら「はい?」
貴「四百年前の事を今さら言ったってかわんないからねぇ、とっ言うわけで相剋寺に行こうか、リクオと土蜘蛛との決着がついてるころだから♪」
ゆら「…なんかごめんな?」
貴「良いって♪」
鯉伴「空って言ったのか?」
貴「そうそう空姫って呼ばれてたの、後ね牛鬼がリクオに鬼纏を教えてたんだよ」
鯉伴「リクオが鬼纏ねぇ子供の成長は早いねぇ」
貴「本当本当」
竜二「お前総合で何歳なんだ?」
貴「百は越えてるかな？でも僕十五六歳までしか生きたこと無いからさ〜」
竜二「そうか」
鯉伴「百かい?若いねぇ俺は四百歳だったけかねぇ?」
貴「お父さん、早く行こうか、そこで羽衣狐から産まれるものが分かるよ♪僕は知ってるけど喋り疲れたから」
鯉伴「土蜘蛛一度殺ってみたいねぇ」
姉貴を置いて逝けるか…リクオ→←リア友みゅうが高校受験を合格したのでその記念に番外編を載せます！
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作者名：黒白 x他2人 | 作成日時：2016年1月1日 19時
