【銀魂/神威】Night King【現パロ】

変わり果てた町 ページ48

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＿＿＿＿神威side




19xx年



俺たちの家族が日本に住み始めて数年後

生まれた国はクーデターにより荒れてしまった。


その時、日本に流れ着いた難民は数知れず。


家族と離れ離れになった者

命を落とした者もいる。


親を失った子供は孤児院で保護

中には、日本で養子に引き取られた子供もいる。



現在、その国は少し落ち着きを取り戻し
なんとか生活できる状態らしい。
祖国が怖くて、まだ日本国内に不法滞在している人間も多い。



なんとか生活できているのも
犯罪組織による物資や金品の
横流しのおかげだとか。


色々と大変なのは分かるけど
関係のない日本国民を巻き込まないでほしいな。







神威「A、そろそろ行こうか。」


彼女が行きたい所は、郊外にある
自分の元の店がある場所だ。





＿＿＿＿Aside





神威と地元にやってきた。

久しぶりに見たこの場所も
かぶき町と同じように不穏な空気が流れている。



『どうしちゃったんだろう…この町まで…』



かつて自分が住んでた場所じゃないみたい。






『ねぇ、神威、私の店ここだったんだ。』



そこはもう別の店になっていた。

そりゃ当然。

買い手が見つかったんだから。

買い戻して、また店をやるなんて
無理に決まってる。





神威「すっかり変わっちゃったねー。コレ何の店やってんだろ？」




看板は出ていない。
美容室ではない感じ。


私が閉業してから一年も経たないうちに
ゴーストタウン化してしまったこの町。

住人以外の人が寄り付かなくなったみたい。





『こんな町で経営したって意味ないか…』



もう地元は忘れよう


私はかぶき町の住人


神威の目が届く範囲が安全だ。





神威「へぇー、諦めるなんてお前らしくないな。」



神威は私を後ろから抱き寄せて
少し寂しそうな口調でそう言った。





『エリナも怒るかな…？』



そう言うと、神威はその腕に力を入れた。


神威「エリナのためにも諦めたらダメだ。夢が叶うまで必ず傍にいるから。」




こんな事言ったら神威も呆れると思うけど
私は神威さえ居ればそれでいい



『叶わなくてもずっと傍に居てね。』














　



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