木、不憫 ページ40
といっても周りは木、木、木。
方向感覚なんてものはいとも簡単に奪われてしまう。
だが、それを狂わさせないために誰かさんが付けていた木の傷をふと見つけてからはそんなにも苦は無かった。
真「霧矢が付けてそうだろ、こういうの」
そう軽く行った真一郎の言葉が的を得ているなど気付かなかった。
その通りに、そして場地の記憶する方向に歩いていくと彼が見慣れた開けた場所が。といっても、、
真「、、、んだこれ」
マ「やべぇ…」
場「俺そんな光景ずっと見せられてたと思うと改めて引く…」
霧矢を討ち取るために派遣されてきた人の死屍累々。
血生臭いニオイが立ち込める森の中。、、そしてそんな事態の山から少し外れたところに、二つの人影が横たわっているのを見た。
それはいわれもなく、、
真「・・・っ、!!霧矢!!!!」
場「うそだ、ろ」
霧矢と、そして高橋の姿。
互いに夥しい血を流し、光無き瞳を持っている。
真一郎は弾かれた様に駆け寄ったが、既にその身体は冷え切っていた。
マイキーは高橋の首元をおそるおそる触るが、脈を感じられず。
場「…まさか、これを見せたくないから、霧矢は俺を・・」
盛大な勘違いである(シリアル)
____________
そんな展開が起きる少し前。
レ「…はっ!!!!!」
零「よ」
レ「どこここ!!」
零「天界本部。お前しか下の状況分からねぇんだ。どうなってんだ」
レ「俺行かなきゃ!!!下に送って!!」
零「・・????」
天界本部ではようやくレイジャントが目を覚ましたようで。
レイジャントがいつもみたいな「もうやだ〜」という態度をとると思っていた零だったため、目を白黒させた。
どうやら背後から気絶させられた後、薄らと聴覚だけは保っていたらしい。
暗闇で聞こえたのは、高橋の声と、慌てる武道の声と、知らないおっさんの声と、それでいて一瞬で無音になった不思議体験。
レ「武道が連れてかれた!場所は何となく車の音とかで分かってるし、俺しか知らないから行かなきゃ!!」
零「あ、そう。ナイフ持ってくか?」
レ「うん」
このあと、一瞬で下界に降りて行ったレイジャントを見送った零は「仕事熱心なアイツはそれはそれでキショいな」と思ったとか。不憫すぎる。
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ちるちる(プロフ) - お疲れ様です!めっちゃ面白くて、一気読みしちゃいました(´>∀<`)ゝついに過去編…!!楽しみです!! (2022年12月5日 2時) (レス) @page50 id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶*(プロフ) - お疲れさまです!過去編…まさか最新話の話が…楽しみにしてるので遠慮なく長期間更新停止しちゃってください!! (2022年11月25日 21時) (レス) @page50 id: 6f7ecd9a26 (このIDを非表示/違反報告)
黒月(プロフ) - ついに過去編…しかも完全オリジナル…!!純粋に楽しみすぎるので待ってます!この作品がきっかけでネッ友が出来ましたので忘れることは無いのですし、更新情報が来たら多分飛んできます()いつも通りですが無理はなさらず、またお帰りになる日を楽しみにしています!!! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: e117f8682f (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - お疲れ様です!更新のお話わかりました!いつか帰ってくるまで待っていますね!また楽しいお話を見るのを心待ちにしています! (2022年11月25日 20時) (レス) @page50 id: feaa8e4abb (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 久しぶりーふ。寒いですねはい、ちょっと一周してきます。(久々でお話のあらすじ忘れてしまった、不甲斐ない) (2022年11月21日 20時) (レス) id: e9819a7dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2022年10月5日 18時