天界からの救世主4【文スト】【名探偵コナン】

麻酔もあれだよな。効かなくなるって聞いた事がある ページ19

『お前は寝ろ』

Aは羅衣に言う

羅「！し、しかし！」

『寝ろと言ったのが聞こえなかったのか』

羅「っ……」

『起きた時に誰もいないということになるのは起きた本人にとって恐怖だ。零みたいに拷問にあった人は尚更だ。だけどな、零が起きた時、お前の顔を見て笑顔には絶対にならない。お前の顔を見てみろ。隈と涙のあとで酷い顔だ。こいつが心配なのはよく分かる。だから、だからこそ、万全の状態で零を待ってやれよ。羅衣、いいか？万全の状態で、だからな？』


羅衣に手鏡を渡しながらAは言い聞かせるように言った

羅「……はい」

羅衣は渡された手鏡を見てようやく自分がひどい顔をしていることに気がついたようだった

『ほら、隣のベッドが空いている。寝てこい』

羅「…すみません…ありがとうございます……」

羅衣は倒れるようにベッドに入り、すぐに寝息が聞こえた

『…全く……』

無は呆れたように羅衣を見て、零を見た

『2人してひどい顔ってか？笑えねぇな』

『…零。よくやった。お前が彼奴(フョードル・ドストエフスキー)をこっちに飛ばしてくれたお陰で色々助かった。褒美は……起きてからだな？早く起きろよ？お前も包帯無駄使い放置機の仲間入りってことかァ？』

『羅衣もだぞ？よく暴れずにいてくれた。大事になる前に、この世界の人達に被害が出る前に、説得することが出来た。……お前も褒美をやらなければ』

Aは2人の頭を撫で、医務室を出た


『悪かったな！探偵社！』

乱「いいよー、別に暴れてる訳じゃないんだし」

与「…1ついいかイ？」

『なんなりと？』

与「彼奴に異能力が使えなかったんだよ」

『…あァ！その説は悪いな。あいつらに治癒の異能力は効かねぇんだ』

与「！何故だい」

『俺の使っている治癒の異能力の方が強力だからさ。良くあるだろ？強い薬を使っている人がそこらにある普通の薬が効かないってやつ。あんな感じだよ』

与「……アンタは治したのかい？」

『治していないよ』

与「！何故だい！」

『アレくらいなら起きてから数時間で治るからさ。俺が力を使う時は胴が真っ二つになった時とか、首が切れた時さ』

敦「ウエッ……」

敦の顔が心做しか青ざめている

『ともあれ、アイツらが起きたら呼んでくれ。番号は……はい』

Aは与謝野に名前と電話番号を書いた紙を渡した

『ここらでお暇しとくよ。see you again』

Aは手を振り、消えた

俺は料理はする派だ｡咖喱もスパイスからだ。→←紅茶美味し。羅衣の零好きは今更なのです

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