第402話 食べてみたいな ページ3
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「で？で？昨日の夜はどうだったん？進展あったん？なあA、聞いてる？」
「ちょっかいかけてないで手伝えよリカ！」
少しして、リカと塔子も起きてきた。リカはさっそく、おにぎりを握っているAの方に詰め寄って、昨日のことを聞き出そうとした。皿の準備をしている塔子が、リカを注意した。
リカはちらっと豪炎寺を見て、ニヤッとした。
「にしても……豪炎寺って料理とかできるんやな〜」
「妹によく作ってやってたからな」
「ふーん。いい旦那になりそうやん！良かったなA！」
「リカ！」
Aが顔を真っ赤にして声を上げると、リカはケラケラ笑いながら塔子の方の手伝いに向かっていった。Aはため息を吐きながら、またおにぎりを握り始めた。横で秋が苦笑いしている。
「Aちゃんも手際いいよね」
「うちはおじさんと二人だし、おじさんは仕事で帰りが遅い日もあるからな」
秋の言葉にAが答えた。
「私がご飯を作ったり家事を手伝えば、おじさんの負担も減るだろ？」
「優しいのね」
「そんなことないよ」
夏未の言葉にAは苦笑いした。
「おじさんは、身寄りのない私を引き取ってくれた人だ。恩を仇で返すわけにはいかないだろ？」
「はいはい！私、今度A先輩の料理食べてみたいです！！」
春奈が手を上げて元気よく言うと、Aは恥ずかしそうにした。
「そんなに美味いわけでもないけど……」
「私も機会があれば食べてみたいわ」
夏未が言った。ちょうど、不格好なおにぎりを一つ完成させて、皿に乗せたところだった。
「豪炎寺先輩も食べたいですよね。A先輩の手料理！」
春奈がずっと黙っていた豪炎寺に問いかけると、Aの顔がひきつった。豪炎寺はふっと笑った。
「ああ、食べてみたいな」
春奈はAと豪炎寺の顔を交互に見て首を傾げた。
「あれ？どうしたんですか？」
Aは大きい咳払いをすると、新しいおにぎりを握り始めながら、春奈たちに向けて笑いかけた。
「ハンバーグでも作るよ。こんど」
「やった〜！私ハンバーグ大好きです！！」
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
