第024話 あいつを信じろ ページ25
、
「それで冷静さを失わせるためにわざと挑発したんだな。ゴーストロックの正体を暴かれないように」
Aは監督を見ながら言った。呪いでないと分かって安心した顔だ。
「やっと気づきやがったか！」
尾刈斗中の監督が笑った。
「だがもう遅いぜ！」
「まだ終わっちゃいない」
円堂はボールを蹴った。
「俺達の反撃はこれからだ！フォワードにボールを回すんだ！！」
「でもキャプテン、染岡さんのシュートじゃ──」
「あいつを信じろ、少林！！」
円堂が叫んだ。
「あの監督の言うとおり、俺達はまだまだ弱小チームだ。だから、ひとりひとりの力を合わせなくちゃ強くなれない。俺達が守り、お前たちが繋ぎ、あいつらが決める！──俺達の一点は、全員で取る一点なんだ！！」
「俺達、全員……」
「さあ行こうぜ、みんな！」
少林が頷いて走り出した。
「みんな上がれ！」
「染岡さん！」
少林が、やっと染岡にパスを回した。尾刈斗中のディフェンダーが攻め上がりスライディングをかましたが、染岡がそれを避けた。
「無駄無駄！鉈がゴールを守る限り、俺達の勝利は確実だ！！」
染岡が唇を噛み締めた。
その時、豪炎寺が染岡の横に並び、染岡に叫んだ。
「奴の手を見るな！あれも催眠術だ！！抵抗感覚を失い、シュートが弱くなるぞ！」
「お前、ずっとそれを探っていたのか……！」
豪炎寺の前にディフェンダー二人が立ちはだかる。染岡は決心したように構え、ドラゴンクラッシュを打つ体制に入った。
「豪炎寺ィ─────！！！」
そう叫んだ染岡は、そのまま必殺技を放った。
「“ドラゴンクラッシュ”──！！！」
ボールは大きく逸れ、上空に上がっていく。
「どこ狙ってんだ染岡！！」
「いや、違う！シュートじゃない──パスだ！！」
──ディフェンダーの間を抜けた豪炎寺が上空のボールを捉えていた。
「“ファイアトルネード”─────！！」
ドラゴンクラッシュに加え、ファイアトルネードの威力を挟んだシュートが、尾刈斗中のゴールネットめがけて飛んでいく。
あの“歪む空間”が破れ、ゴールネットにはボールが突き刺さった。雷門中が同点に追いついた。
、
第025話 ドラゴントルネード→←第023話 わかったんだよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
