【黒バス】必然と偶然の必要性【高校編】

必要性18 ページ22

「そういえば、伊月が白銀に指示出したあの場面

　良くすばやく判断できたな」


「あー、あの場面か

　どうしても流れを変えたくて
　
　此処だというところに丁度白銀がいたから、つい指示出しちゃったんだけど」



大丈夫だったか？ と伊月先輩が心配そうに顔を覗き込んできた



「はい、全然大丈夫ですよ」


「そうか、ならよかった……というか監督？ どうしたんだ？」



私の返事を聞いた安心した顔を見せた先輩は


リコ先輩のほうを不思議そうに見ていた



「真冬ちゃんのあの場面……

　もう一回再現してみてもいい？」



そんなリコ先輩の言葉と共に


後日の練習内容が決まった


「あ、そういえば試合の前に渡してたあれ
　
　誰に貰ったんだ？」


やっぱり推薦かなんか？ と、日向先輩が聞いてきた


「いいえ、あれは征……赤司くんから貰ったものですよ

　練習風景を収めたﾋﾞﾃﾞｵｶﾒﾗを本部に提出したら

　案の定許しを貰えたって言ってましたね……」


私がそう答えると、赤司、という言葉を聞いた


先輩達の顔が難しくなる


「でも、大丈夫ですよ、自分で言うのもなんですが

　彼が自ら動いたってことはそれなりに私の力を認めたってことになりますよね

　だから、私も、皆さんの力になれると思うんです」


「……さすが、真冬ちゃんね
　
　そうね、これからは真冬ちゃんもどんどん使っていくわ」



私の言葉を聞いて納得した先輩が


今日の晩御飯を何処で食べようか相談し始めていた


「だったら祝勝会しようか!」


小金井先輩が案を出したのだがすでに批判が殺到


と、いうところに


「いいわね、そうしましょう」


そんな一言から祝勝会ならぬﾊﾟｰﾃｨが始まった

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