解せぬ……35 ページ7
貴方side
勉強に一区切りがつき、私は背もたれにもたれかかりつつ背伸びをぐーっとする。
その後、"うううぅ"と変な声を出しながら机に突っ伏した。
(眠い……)
そう思い、机の上にある小型時計を見てみると、既に0:00を大きく回っていた。
これはやばい。
私は早々に勉強をやめ、ゆらりと椅子から立ってふらふらとベッドへ向かう。
ぽすりと音をたててベッドに沈みこむと、一日の疲れがドッと出てきたような感覚に襲われた。
ああ、今日も疲れた。
明日も……というかあと数時間後にはまりちゃんの課題をしなければならない。
そう思うとなんだか憂鬱に思えた。
(……ああ、もう、寝よう)
私は嫌な思考を振り払うように目をつむり、意識が薄れるのを待った。
ーーー
ふ、と目が覚める。
(今、何時……?)
私は時間を確認するため、もぞもぞと毛虫のようにのろまな動きで近くにあるスマホを手に取る。
慣れた手つきでカチ、と電源ボタンを押す。
しかし、私の愛用スマホはうんともすんとも言わない。
『……充電、なぃ……?』
そう口にしたとたん、ぼーっとした頭が急に冴えてきた。
『……っ、時間!!』
バッと起き上がり、机の上の時計を凝視すると、その時計は朝の7:20を指していた。
私はいつも4:00にスマホのアラームで起きるのだが、今回は充電切れだったので、早起きできなかったようだ。
(寝坊だ……!!)
私は急いで着替え、リビングへと大急ぎで向かった。
540人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます!お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします! (2020年5月12日 7時) (レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬景色 | 作成日時:2020年5月9日 8時