解せぬ……36 ページ8
月島side
最近、咲音サンの調子が悪いように見える。
この前席替えをした関係で、僕は咲音サンの右隣の席になった。
隣になると、前まで気がつかなかったようなことがよく分かるようになるものだ。
｢お、おはよう……！｣
｢あれ……？ Aちゃんが遅刻ギリギリなんて珍しいね！｣
朝のHRが始まる数分前にドタバタと教室に入ってきたのは、咲音サンだった。
今日は珍しく休みかと思ったのだが、どうやら杞憂だったようだ。
｢今日、すごい寝坊しちゃって……｣
寝癖直せなかったよ、と自身の髪をいじりながら困り顔で話す彼女を横目に、僕はヘッドホンを丁寧に片付けた。
ーーー
｢ねえツッキー、最近Aさんさ、なんというか……ぼーっとする事が増えたよね｣
『……そうだね』
休み時間、山口にそう言われ僕はただ一言だけ返した。
最近の咲音サンは様子がおかしい。
その事は普段のんびりとしている山口から見ても一目瞭然のようだった。
いつもは真面目に授業を受けていたのに、急に内職をし始めたり、目の下にクマが出来ていたり。
僕が助け船を出したことも幾度かある。
(今も椎名サンと話すことなく黙々とプリントしてるし……)
いきなりとり憑かれたようにペンを走らせる咲音サンを見て、僕は少しだけ心配になっていた。
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冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます！お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします！ (2020年5月12日 7時) (
レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬景色 | 作成日時：2020年5月9日 8時
