紅一点は16人がだいすき！4 (ページ29)

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顔が冷めたのを確認して
鍵を開けるとリビングから健太さんが出てきた。

健「おかえり」

　『ただいま』

健「はい」

キャスター付きの椅子に座ると
そのままリビングまで押してくれる(笑)

健「病院、どうだった？」

　『2日後にまた来てくださいって』

健「そう。大丈夫だって？」

　『腫れも引いてきてるし
　痛みもすぐなくなるって言われました』

健「よかった」

　『夜ご飯どうしますかー？』

健「A」

　『何言ってるんですか(笑)』

健「いい案だと思ったんだけど(笑)
　う〜んどうする？」

2人で冷蔵庫を覗き込む。

　『野菜炒め・かきたまスープぐらいなら
　できそうですけど』

健「じゃあそれにしよう
　ねぇ、なんで1人暮らしなのに
　こんな冷蔵庫でかいの？」

　『え、だってどうせみんなくると思って(笑)
　マコとか絶対自炊面倒くさいタイプだし、
　昴秀も栄養面とか心配じゃないですか(笑)』

健「あ〜。そゆことかさっ作ろ〜！」

野菜とお肉を切って、
先にかきたまスープを作りながら
野菜を炒めよーと思ってたら

健「炒めるからいいよ」

　『ふふっありがとうございます♩』

健太さんが野菜を炒めてくれて
私はその間にスープ作り

健「ふふって何で笑うの(笑)」

　『キッチンで2人で並んで料理するって
　なんかマンガみたいだな〜と思って(笑)』

健「ここに泊まるようになってから
　ずっとしてんじゃん」

　『いや、なんか、“俺やるよ”みたいなの
　かっこいいな〜と思って♩』

健「けんたいつでもかっこいいでしょ(笑)」

　『かっこいいですけど、かわいいです』

健「かっこいいだけでいいのに〜」

笑いながら睨むフリをしてくる健太さんが
また可愛くて“そうゆうことですよ〜”って言っておいた。

健･A「「ごちそうさまでした」」

晩ごはんの後片付けを健太さんがしてくれている間に
洗濯物を畳んでいく。

健「あ、樹8時ごろ来るって」

　『はーい。ご飯どうするんだろ？』

健「なんか犬、犬じゃない猫を留守番させるから
　ギリギリに出るって言ってたから
　たぶん食べてくるでしょ」

　『マースね、猫ね(笑)
　そっか、じゃあ大丈夫ですね。
　今日はこっちに帰ってきます？』

健「終わるの夜中だし、家帰るね」

　『わかりました。じゃあ明日の朝ですね』

健「ん？なになに？寂しいって？笑」

　『なにも言ってませーん』