朝倉風斗の婚約者ですが？

vol.09 パパと、娘と ページ10

久しぶりのマンション。
笑顔のパパが、本当に嬉しそうだ。


｢実は今日まぁ君に仕事変わってもらったんだよね。｣


『良かったの？』


｢今日だけだよ。
だって愛娘が婚約者の風斗君と帰ってくるんだからおかえりって言いたいでしょ？｣


『パパ…もう〜心配かけてごめんなさい。』


ぎゅっと抱き締めてくれるパパに涙が出るから…


｢22歳の癖に泣き虫は変わらないな。
おかえりA。風斗君もおかえり。｣


｢ただいま、恭介さん。｣



パパの話では風斗とは時々ご飯を食べたり、会ったりしていたらしい。



｢A、兄弟の皆さんもAに会いたがっているよ。
遊びに来ない？｣


『朝日奈家会いたいかも…』



隣の風斗は嫌そうな顔を隠そうともしない。
行きたいけど、椿さんや梓さんもいるから風斗が嫌がるなら…



｢別にいいよ。
アンタはもう僕と結婚するんだから。｣


『う、うん…照れるんだけど。』


｢風斗君が息子になるとかパパは本当に嬉しいな。｣




夕飯を食べたあと、絵麻は帰り、風斗も明日は早朝からロケの為に帰っていった。



｢Aはお酒飲めるの？
久しぶりだからパパと一緒に飲んでくれないかな？｣


『いいよ。叔父さんに言われたけど、私強いらしいの。』


叔父さんはパパの兄で仙台にいる間お世話になっている。



.

vol.10 宅飲みwithパパ→←vol.08 イケメン兄弟と幼馴染み

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す