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vol.36 夏の恋 ページ37

風斗との車に乗り、向かった先はビルの中にある水族館。

場所も場所だから夕方でも人が多い。


テレビで見たことのあるオサレな場所で…



「口空いてるんだけど?」


『空いてないし。…いいの?』


「なにが?」


『ここでデート。』



ため息が聞こえるんだけど。

分かってはいるけど手は引かれ館内に。


水族館特有の薄暗さに風斗個人を見る人は居ない。



『キレー…』


「あんたと来てみたかったんだよね。」



見上げた顔はあまりにも優しく笑いかけるから、繋ぐ手をぎゅっと握った。

こんなに好きで、これからももっともっと好きになる。


キラキラと光る水槽が気分を盛り上げてくれる。



『風斗…好き。』


「なにいきなり。知ってるよ。
あんたより僕の方が好きだけどね。」


後ろから抱き締められ、耳元で囁くのはずるい..

今日の風斗は甘過ぎるから困るんだよ。



「就職の件、ごめん..
仕事が決まるまで支えるし、むしろ結婚するんだから一生養ってあげる。
って言ったところで..あんたは納得しないのだろうけど。」


『専業主婦って憧れるよね…
でも仕事ってしてみたいから、私なりに頑張る。』


「そう言われると思った。
明日からまた宮城に戻るんでしょ。
連絡するし、寂しいならいつでもは無理だけど会いに行くから。」





大学4年の夏が終わる。

指に光る婚約指輪に触れた。

vol.37 日常に戻った、はず。→←vol.35 夏の終わり



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モカ(プロフ) - あすちゃんさん» はじめまして、古い作品ですがコメント貰えて嬉しいです。ギュンギュンはきっと風斗君効果ですね。読んでくれてありがとうございました。 (2019年2月12日 23時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
あすちゃん(プロフ) - 私も同じく一気読みしてしまいました。もう本当にいつもならキュンキュンするだけのセリフも、この小説ではギュンギュンします。その分書き方がいいってことですよねぇ〜。その文才うらやましいです!私ティッシュを箱の半分一気に使ってしまうほど感動しました。 (2019年2月11日 1時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミーちゃん - 面白くて私も一気に読みました。この続編書いて欲しいです。 (2018年5月11日 18時) (レス) id: f2df3e62d9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 面白くて一気に読みました!風斗の子供がすごく可愛かったです!この続編書いたりしないんですか? (2017年2月22日 8時) (レス) id: 870953cc23 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 最高でした!(^ ^) 風斗落ちで新しい話が読みたいです! (2017年2月8日 22時) (レス) id: 7415b5f90f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2016年2月5日 15時

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