vol.32 君のためなら ページ33
連日テレビを賑わせている風斗。
今日はラジオのために仙台に行く日。
万が一の為に、と光さんも同行して新幹線に乗っている。
なんとなく面白がっているような気もするけど、忙しい風斗は「一人でいかせるよりはマシ」との許可をもらえた。
「今日のラジオは風斗の会見が初。
貴女が婚約者だと日本中にバレているけど、この話題は話すの?」
『お騒がせはしているので謝罪をかねて話します。
それに守ってもらうだけは嫌なんです、私。』
「へぇ、風斗が求めるだけあって気が強いんだな。」
『昔は…逃げることしかできませんでした。
でも風斗の為なら強くなれるって知ることができたから。』
何故かまたボイスレコーダーで録音されているけど。
光さんは経験豊かだから話が楽しかったかな。
新幹線を降り、駅からタクシーでラジオ局に向かうも、カメラマンやリポーターが沢山いる。
如何に風斗の人気がすごいか、メディアの食い付きが物語っている。
「斎藤さん!朝倉風斗さんとの結婚はいつ頃ですか?」
「彼のどういうところが好きですか?」
沢山の声とフラッシュ音に足が震える..
目を閉じ思い出すのは数日前の会見。
「Aさん、行きましょう。」
『はい。』
光さんと共に貴社たちの前を柔らかな笑みを意識しつつ、会釈だけして通りすぎた。
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モカ(プロフ) - あすちゃんさん» はじめまして、古い作品ですがコメント貰えて嬉しいです。ギュンギュンはきっと風斗君効果ですね。読んでくれてありがとうございました。 (2019年2月12日 23時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
あすちゃん(プロフ) - 私も同じく一気読みしてしまいました。もう本当にいつもならキュンキュンするだけのセリフも、この小説ではギュンギュンします。その分書き方がいいってことですよねぇ〜。その文才うらやましいです!私ティッシュを箱の半分一気に使ってしまうほど感動しました。 (2019年2月11日 1時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミーちゃん - 面白くて私も一気に読みました。この続編書いて欲しいです。 (2018年5月11日 18時) (レス) id: f2df3e62d9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 面白くて一気に読みました!風斗の子供がすごく可愛かったです!この続編書いたりしないんですか? (2017年2月22日 8時) (レス) id: 870953cc23 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 最高でした!(^ ^) 風斗落ちで新しい話が読みたいです! (2017年2月8日 22時) (レス) id: 7415b5f90f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2016年2月5日 15時