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vol.26 ため息 ページ27

パパの話を聞いたときだって、
今回の事務所も…


『ごめん…なさい…』


差し出されたハンカチを受け取りを目元を拭き取る。
人前で泣くなんて失礼だな。



「風斗ってかっこいいよね。」


『…はい。
教えてくれてありがとうございます。』


「どういたしまして。
ふふ、風斗がキミを大切にする理由わかるな。」



いっている意味が分からずに顔をあげれば妖艶と言う言葉が似合う笑みと目が合う。

手に持っていたハンカチは祈織さんによって取られ、それで目元を拭かれる。


緊張のせいで身動きが出来ない。



「泣かないで。
それでも風斗はキミとの未来を選んだんだから。」


『はい。』


「…A?何してるの?」



声の主を見れば明らかに苛立った顔を向けてくる。

ずかずかと近付いてきたかと思えば、強い力に腕を引かれ空室と書かれた会議室に連れてこられた。



『痛い…』


「僕が撮影中に何してたの?」


『なにってただ話をしていただけよ』
 

「なんの話?」



風斗の事務所の話..
それを聞いたとなったら怒るかしら?


見つめた顔は既に怒っている。



『…風斗が、どうやって事務所の人を認めさせたのか聞いた。』



ため息が聞こえる。
イライラしたため息が。




「あんたはなにも気にしなくていいって言ったよね?」

vol.27 すれ違う→←vol.25 そのときの彼



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モカ(プロフ) - あすちゃんさん» はじめまして、古い作品ですがコメント貰えて嬉しいです。ギュンギュンはきっと風斗君効果ですね。読んでくれてありがとうございました。 (2019年2月12日 23時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
あすちゃん(プロフ) - 私も同じく一気読みしてしまいました。もう本当にいつもならキュンキュンするだけのセリフも、この小説ではギュンギュンします。その分書き方がいいってことですよねぇ〜。その文才うらやましいです!私ティッシュを箱の半分一気に使ってしまうほど感動しました。 (2019年2月11日 1時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミーちゃん - 面白くて私も一気に読みました。この続編書いて欲しいです。 (2018年5月11日 18時) (レス) id: f2df3e62d9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 面白くて一気に読みました!風斗の子供がすごく可愛かったです!この続編書いたりしないんですか? (2017年2月22日 8時) (レス) id: 870953cc23 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 最高でした!(^ ^) 風斗落ちで新しい話が読みたいです! (2017年2月8日 22時) (レス) id: 7415b5f90f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2016年2月5日 15時

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