朝倉風斗の婚約者ですが？

vol.15 fortte..？ ページ16

全員の写真や、ソロ、二人組など順調に撮影が行われていく。

琉生さんもプロの顔をしていて、風斗が戻ってくるごとにヘアメイクを直していく。



『やっぱりプロだよね…』


｢当たり前でしょ。｣


『うん。尊敬する。』


｢アンタ..4年経って大人しくなったよね。｣


『なっ..大人になったの！』


風斗は呼ばれまた撮影に戻っていった。

..楽しそうな顔をしながら。



カメラの前に立てば、キラキラとしているんだもんな。



｢Aちゃん、こんにちわ。
君がいるから風斗が良い顔しているよ。｣


『赤星さん。こんにちわ。
えっと、お邪魔しています。』


｢はは、いらっしゃいませ。
..涼も休憩かな？｣



声に振り返れば清家 涼がゆっくりと近付いて来ていた。
生の清家 涼はテレビや雑誌で見るよりも背が高く細身で綺麗な顔をしている。



｢一旦ね。
エイチ..こちらの女性は？｣


｢涼は初めて会ったんだね。
彼女は齋藤 Aさん。
風斗の彼女さんだよ。｣



清家さんの目が細められ、私を捉えている。
まるで私の事が嫌い、そんな顔に見える。


小さく頭を下げ、次に目が合えば柔らかい笑みを称えている。



｢エイチ。カメラマンが呼んでいるよ。｣


赤星さんが居なくなった空間には気まずさが残る。
琉生さんも居ないし.



｢あの風斗が頭を下げるからどんな女の子かと思ったら色々と普通なんだね。｣


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