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202.改造 ページ16

〜Frisk side〜



ほらやっぱりバレてたんだよ〜なんてわざとらしく言うMettatonに背中を向けながら、Alphysは何かをぶつぶつと呟いている。そんな光景を苦笑いで見てた僕とAに気付いたらしいMettatonが、これまたわざとらしくこちらに言う。


Mettaton「まったく、Alphys博士が手出しなんてするからクイズショーもすっかり興ざめです!次回はよりドラマチック、ロマンチックに!……血しぶき増量でお送りします!!」


Mettatonは手と足を箱にしまったかと思うと、ロケットのごとく火を噴きながらどこかへと飛んで行った。残されたのはまだ微かに頬の赤いAlphysと、困惑した様子のA、そして僕。


Alphys「あんな問題、出すはずじゃなかったのに……。あ、待って!これ私の電話番号!!あなたの助けになれたらなと思って……」

Frisk「あ、うんわかったy」

Alphys「ちょっと待って!?そんな古い電話どこで手に入れたの!……改造、してくるわ」

Frisk「え?」


僕の手から奪うようにして携帯を持って行ったAlphys。直後、遠くで何か道具を扱う音が聞こえてくる。確かにあの携帯はちょっと古かったもんね、とAが笑うと同時に、Alphysが戻ってきた。その手に握られてるのは、さっきとはまるで別物の携帯電話。


Alphys「あなた向けにアップグレードしたの!メールも出来るし、アイテムも取り出せるし、キーチェーンだってある!そして地下世界で流行ってるSNSにも登録しておいたわ!」

Frisk「うん仕事が速すぎるね」

A「あ、それ私もやってるよ。鍵垢にしてるしあんまり投稿しないけど……」

Alphys「安心して、私とAのアカウントは先にフォローしておいたわ!」

A「うんどうやって私のアカウント特定したの」

Alphys「まぁそれはあんな手やこんな手を使えば簡単に出来るわ!!あ、えーと………お風呂、入ってくるね」


逃げるようにこの場を去ったAlphysを見送り、Aはうーんと一つ伸びをした。そして僕の方を振り返り、微笑む。


A「ここから先、Hotlandっていうんだ。その名の通り、マグマが下に見えるような暑い場所だよ。それに、出会うモンスターも桁違いに強くなる。でもここまで来たら、お城まであと少しだから……頑張ろうね」


その笑顔の中に、ほんの少し寂しさが含まれていることに、僕は気付いた。だからといってどうすれば良いのかもわからない僕は…お互い頑張ろうね、と微笑み返すことしか出来なかった。

203.辻褄→←201.まだまだ続く



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チョコレート - 面白いです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2020年9月9日 21時) (レス) id: 20b2e0e9fd (このIDを非表示/違反報告)
Suwaro - アンダーテールの小説の中でコレが一番好きです!頑張ってください!!! (2019年4月7日 21時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - 零ノ花さん» 零ノ花さんお久しぶりです!一気読みしていただけて嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年3月20日 13時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!更新頑張ってください! (2019年3月20日 2時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - kさんさん» ありがとうございます!更新頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!! (2019年3月19日 18時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御影双葉 | 作成日時:2019年1月1日 1時

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