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「人が人を選ぶにあたって、一番『大切だ』と思うことは何だと思うかね?A・サングリアくん」
ポルポは何かを窺うようなそんな目付きでAを見下ろす
急にそのようなことを問われて動揺したがAは少し考えて口を開いた
「ソイツがどれだけ有能か_ということでしょうか?」
「ほぅ、君はどれほど有能なのかね」
ポルポの質問に思考を巡らせていると突然激しい頭痛がAを襲う
「うッ」
『テメェ今すぐに金の在りかを吐きやがれッ』
『爪を剥ぐぞ、一本一本だッ』
『このカミソリを突っ込んでやる、何処にしようか?なァ?』
男の声、聞き覚えのない男達
突然頭を抱えたAにポルポはどうしたのかね?と尋ねる
その態度も面接に入っている_既に始まっているのだ
「いえ、心配ご無用です_私は、人を殺すことができます。そこに慈悲や同情はありません。拷問も御手の物です。裏社会では有能かと」
冷たい瞳でAはポルポを見上げる
彼は何か恐ろしい感覚を感じ取ると、その動揺を悟られないように成る程、と相槌を打った
「ブフゥ_思ったよりしっかりしているではないか君...だがね、最も大切なことというのは他にあるんだ」
冷徹な目をしたAの前にポルポはライターを掲げる
「それは信頼だよ、A・サングリアくん!人が人を選ぶにあたって最も大切なのは"信頼"なんだ。まァ、君のその残虐なまでの人殺しの才能と拷問の才能は役に立つだろうと認めるがね_」
このライターが一体それと何の関係があるのだ_Aはまだ分からないというようにポルポを見上げた
「そんな可愛らしい眼も出来るとはな君_まぁそれはいい、テストというのは君の"信頼"を見ることなんだ...この"ライター"の『炎』でなッ!手に取りたまえ炎を消さないように」
Aは開いた小さな扉からライターをそっと手に取った
ゆらゆら、と炎が美しい装飾を施されたライターの上で揺れている
「24時間君にその『炎』を消さずにライターを持っていてもらおう!それが出来たら君の入団を認めよう」
意を決して炎を消さないように監房から出た
(しかし、先程看守から物を受け取らないように言われたはず_ボディチェックは必ず受けなければならない、困ったな)
看守はAが出たことにまだ気づいていない
必死に考えを巡らせて一歩、また一歩と前へ進む
「面会人はゲートをくぐったら再びボディチェックを!」
(_この炎をどうするッ)
Aの白い額から一筋の汗が流れ落ちた
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時