【ジョジョの奇妙な冒険】Fiore velenoso 【ジョジョ５部】

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「ムーロロは、情報分析チームは動かないのですか？」

フーゴは単純な疑問をジョルノに投げ掛けた。ジョルノは顎に手をやって

「うん、それも考えた＿が、情報分析チームはスタンド使いの人数が限られていることに加えてスタンド使いの彼らも荒々しい戦闘には向いていないんだ。報告を受けた武器チーム、彼らは君たち幹部のトップ、謂わば組織のトップの僕らを皆殺しにする確固たる自信があるわけだよ、ムーロロ達が調べるより君ら自身で調べて判断した方がよっぽどいい。」

と言った。

("判断"＿？)


ジョルノが無意識に強調したように聞こえたその言葉にAは疑問を持った

判断とは、殺す殺さないの問題なのだろうか

それともどう殺すか方法や過程の問題なのだろうか

Aには幾ら考えてもジョルノの考えていることは到底理解できそうになかった

Aはジョルノとは違う血腥い人間なのだから

ミスタとフーゴも同じようで、堪らなくなった三人は直接問う

「判断とはその、どういう？」

「おい、ジョルノ。この世界で裏切り者は死ぬんだぜ」

「ジョジョ＿貴方は命を狙われているんですよ」

ジョルノは主張を口々に述べる三人の部下を見て、うん＿と軽く頷き

「君たちの言いたいことはよく分かる＿だからこそ君たちに任せるんだ。君たちの信じる道に従って彼らを対処してくれればそれでいい」

と言った

"信じる道"何処かで聞いたようなその言葉にAは幾度となく救われた

『A、お前はお前の信じる道を突き進むだけでいいんだ。周りなんか気にするな、お前の正しいと思ったことがお前の正義だ』

ブチャラティチームのリーダー、ブチャラティはAが挫折しそうな時はいつもこう言った


(ブチャラティ、私は君に従うよ
例えその言葉を君じゃない別の人が言ったとしてもそれは私にとっては君の言葉だ)

暗い天井を見上げて優しげなブチャラティの顔を思い出す

今彼女がジョルノの元でギャングをやっていられるのも、彼女がギャングに入ることが出来たのも全てブチャラティのお陰だった


決心を固めたAは、未だに納得出来なさそうなミスタとフーゴを見たが、ジョルノの"二度言うことは無駄なことだ"と言わんばかりの無駄を嫌う態度が露になっていたので礼をして図書館を後にした

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