【名探偵コナン】異世界の訪問者16《男主》

757話 ページ8

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「飯田響輝…隣のクラスのやつだな。今は不登校だって聞いてるけど」


1限目終わりの休み時間に、快斗はさっそくカウンセリングルームに来てくれた。



『保健室登校みたいだよ』

「ふーん…あ、保健室の飯田先生の甥っ子だからか」

『それは、ほとんどの生徒が知ってること？』

「本人たちが公言してるわけじゃないけど、見てれば分かるって感じ？」



叔母がいる保健室に逃げ込んでいるんだから、そこの関係は悪くはないってことか…。



『話したことないの？この子と』

「1年の時同じクラスだった。俺ほどじゃねぇけど頭よくて、明るいやつだった。けど…」

『けど？』

「2年になってから、雰囲気変わったっつーか。一人でいることが多くなって、それで気づいたら不登校になってた。まぁ、進級してからはクラス違ぇし…よくわかんねぇけど」

『いじめとかあった雰囲気は？』

「それはねぇと思うけど…。なんかあったとしたら、やっぱあの噂かな」

『SNSを乗っ取ったとかいう？』

「知ってたのか」



それが真実か嘘か、ハッキリさせる必要があるか…。




「もしかして黒瀬さん、この飯田が例の裏サイトに絡んでるって思ってんのか？」

『可能性はあると思ってる。どういう意図があるのかは知らないけど…。この年頃なら、反発を持って危険な橋を渡ってもおかしくない』



それに…、どうして警察庁へのハッキングなんてリスキーな真似をしたのかも理解できない。

しかも、IPアドレスを変えずに、だ。



セキュリティ万全の警察庁にそんなことをしたら、見つけてくれと言っているようなものなのに。





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