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758話 ページ9

『飯田先生に、昼休みに響輝くんと話してほしいと言われてるんだ。そこで少し探ってみる』

「俺のほうも、ちょっと聞き込んでみるよ」

『ありがとう。…それと、小泉さんのことなんだけど…』


その名を出すと、快斗はあからさまに表情をしかめた。



「聞いた。忠告してやったって、ドヤってたぜ」

『そのせいで、余計な不安が増えたんだけど』

「何言われたんだよ…」

『新月の夜に、真実を告げたらどっかに落ちるらしいよ』

「はぁ?なんだそれ…」


俺だって呑気にそう言いたい。






『…話はまたあとで、かな』


カウンセリングルームの外に知らない気配を感じて話を切り上げた。




「失礼します。ああ、やっぱりここにいたんだね、黒羽くん」


ノックをして静かに扉を開けたのは、茶髪の男子生徒だった。




「げ、白馬…」



あ。
彼が要注意人物2人目の白馬探か。




「そんな嫌そうな顔しないでくれたまえ。次が移動教室だから、君の荷物を持ってきてあげたというのに」


普通にいい子のようだけど、この子も高校生探偵っていってたな。



じっと見ていると白馬と目が合った。





「初めまして、黒瀬先生。僕は白馬探。探偵をしています」

『ああ、初めまして』


自己紹介で探偵だと名乗る高校生はこの世界に何人いるんだ、と思いながらも笑みを返す。




「もし何か、困ったことがあれば相談に乗りますよ」

『それは頼もしいことだね。ところで、白馬という名字には聞き覚えがあるんですが…お父様はもしかして』

「ああ、僕の父は警視総監なんです」


やっぱりか…と内心呟く。

快斗の口から白馬の姓を聞いた時から、予感はしていた。




「さて…もう少し黒瀬先生とお話ししたいところですが…、黒羽くん、そろそろ移動しないと、遅刻してしまうよ」

「へいへい…。んじゃあ、またな、黒瀬さん」

『うん、わざわざありがとう』


渋々立ち上がり白馬のもとに向かう快斗。


白馬も、軽く俺に会釈をし2人はカウンセリングルームを出て行った。



白馬が要注意人物とは思えないけど…。
でも確かに、父親の後ろ盾がなくてもしっかりしてるようだし…頭が切れる探偵なのは間違いない。

油断はできないな。





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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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