756話 ページ7
『あ、そうだ。快斗くん。昨日相談してもらってたことの続き、話したいからあとでカウンセリングルームに来てくれる?』
「え、あ…ああ」
「え?快斗、何か悩みあったの?」
「あ…ああ、まあな」
『じゃあ、あとでね』
軽く手を振って、快斗と青子と別れて安室先生と歩く。
「…ずいぶん親密な関係の生徒がいるんだな」
『キャラ設定無くなっちゃってるよ、安室先生』
小声で降谷零の口調になる彼に苦笑する。
『彼とは前に事件現場でちょっとね。頭も切れるし、いい子だよ。今回は、探偵として潜り込んでるって伝えてる。ちょっとした協力者』
この世界を守るための嘘を、またこの人につく。
「…あまり深く巻き込ませるなよ」
『分かってるよ。あ、おはようございます、天野先生』
前から歩いてくる天野先生に気付き、挨拶をすると、彼女はふんわり笑って挨拶を返してくれた。
「おはようございます。あら、ご一緒に出勤なんですね」
俺の隣にいる安室先生を見てにこにこ笑う天野先生。
零さんはすっかり俯いて根暗な安室先生に戻っている。
相変わらず切り替えが早い…。
『ええ。さっきそこでお会いしたので。それでは、俺はここで。あ、夜の歓迎会、楽しみにしていますね』
職員室の前で、安室先生と天野先生と別れる。
…やっぱり天野先生…零さんに気があるよなぁ。
ちらっと職員室の扉の窓から中を覗くと、2人が隣同士のデスクに座ったのが見えた。
…席、隣なのか。
と、ちょっとモヤっとしたものの、零さんにその気がないのはわかっている。
安心していいんだ。
なんにせよ…気を引き締めないと。
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時