19:名前は ページ19
結果を先に言おう。
負けた、1点差で。
でも、この試合は、私にとっても彼らにとってもいい経験になったと思う。
宵越「クソッ…」
・
奏和高校を去る時、六弦さんと井浦さんが何やら向かい合っていたが、私には関係ないだろう。
高谷「おい、お前」
来たな、熟したグレープフルーツ。
A「……」
今すぐにでも、土下座がしたい…。
立場的にも、人生の濃厚度でも、向こうの方が偉い。
高谷「…悪かった」
え?聞き間違いか?
私は信じられなくて、口をぽかんとさせる。
高谷「おい、聞いてんのか!?謝ってんだけど!」
A「ッ、あ、はい…」
高谷「…さっきの威勢はどうした。急に弱小に戻りやがって」
A「こ、こちらこそ……生意気言って、すみません…でした」
私は深々と頭を下げると、その場から逃げるように背を向ける。
高谷「名前、なんて言うんだよ」
A「ッ、…」
名乗ったら、どうなる?
まさかっ、能京に苦情の電話を入れる気じゃ…!
A「ッ、」
偽名を使うか…?
いや、そもそも偽名なんて持ってないわ!
A「えっと…じゃ、弱、小子…」
高谷「は?」
ダメ元で言ってみたが、相手は気難しそうな顔をする。
あ、確実に機嫌が悪くなっている。
に、逃げよう…。
王城「私の名前は、AA〜」
高谷「!?」
A「ッ、…!」
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グリムリーパー(プロフ) - 灼カバの夢小説あまりないので、こんなにも良い作品に出会えて良かったです!更新楽しみに待ってます! (2021年6月24日 7時) (レス) id: 2c9d0767d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真竜 | 作成日時:2021年5月21日 22時