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……そして今俺は困ったことに
なっていた。
「北山く〜ん!
ごちそうするから
今度飲みに行こうよ、
連絡先教えてよ」
会計をしていたら
何故か30代くらいの男の人に
絡まれてる。
……俺…男なんだけど
間違ってないか?
「いや…あの
学校とバイトが忙しいので
ちょっと行けないんですけど…」
そう答えるとその人は
「ちょっとの時間でいいからさ、
ね、ね!
この後とかどう?」
「いや…無理かと…」
どうしよう……
店長は今厨房にいるし
太輔は休憩中だし。
この人冗談だよな?
どうあしらったらいいのやら……
「──お客様」
いないはずの太輔が来て
スッとそのお客と
俺の間に割り入った。
「申し訳ありません、
コイツ留年しそうで
単位ギリギリで。
また落ち着いたら誘って
やって下さいよ」
笑顔だけどちょっと怖い、
──たまに俺以外に見せる顔だ。
「あ、分かりました…
それじゃ北山くん
機会があったら……」
とそそくさとその客は
帰っていった。
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作者名:yuksa | 作成日時:2020年12月5日 14時