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こんな姿
太輔に見られたくなかった。
男なのに泣いたりして
みっともない。

好き過ぎて…
気持ちを抑えられそうにない。





「泣いたりして
 みっともないよな……

 もう俺抑えられねーわ。
 バカなヤツの戯言として
 聞いてくれないか」





太輔は俺の顔を真っ直ぐ見て
次の言葉を待つ。






「俺……
 太輔が好きなんだ。


 友達じゃなくて、恋愛感情で」







ついに伝えてしまった。
太輔はさっきより
驚いた顔をして目を見張っている。






「太輔のずっと好きな人が
 気になったのは
 マイコちゃんの為じゃなくて
 自分の為だ。

 親友のフリしてでも傍にいたかった。
 でもこんな感情気持ち悪いよな、
 ごめん、忘れてくれ……」






俺が行こうとすると
さっきより強い力で
引き寄せられて





───太輔に抱きしめられた






 
「宏光……
 
 もっと早く言ってよ……」





同じ気持ちだったんだな、
と俺の頭をかき抱きながら
耳元で太輔が小さく
囁いた。
 

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作者名:yuksa | 作成日時:2020年12月5日 14時

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