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公園は寒かった。
手で包んだ缶が暖かい。
俺はベンチに座って
太輔は立ったままだった。
プルタブを空けて少し飲んだ後に






「玉から聞いた、
 昼にマイコと外で話したの
 見たって……
 宏光には帰りに話そうと
 思ってたんだけど」






それを俺は遮って







「……理由は?」








「ん?」






「なんで別れた?
 マイコちゃん、いい子だったのに
 ……どうして?」








「……ごめん、
 それは2人の問題だから……」







その答えに俺の胸は疼く。
前から好きだった人のことは
やっぱり話してくれないのか……
親友としても俺は認められてない?


こんなにも
知りたいと思うのは


───俺が太輔を好きだからだ。







「太輔
 言うか迷ったんだけど……

 マイコちゃんはお前に
 ずっと前から好きな人が
 いるって聞いた。

 そんな人、ずっといたのか?」
 



太輔は驚いた顔をしてた。
そんなに俺に……
知られたくなかったのか?

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作者名:yuksa | 作成日時:2020年12月5日 14時

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