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「ごめん
 ちょっと驚いちゃって……

 俺は太輔からは
 何も聞いてないよ」





マイコちゃんはゆっくり
俺の方見て





「昨日ね……
 太ちゃんに言われたの。

 ずっと前から好きな人いるって。
 でもその恋は叶うことは
 絶対ないから
 私から告白された時
 マイコなら好きになれるかな、
 なりたいと思ったけど
 ……ごめんって」





そんな人いたのか?
俺はお前に邪な気持ちを
持ってるけど
お前にとって俺は親友だと……

なんで話してくれない?
親友でもなかったのか。
──俺はショックを受けていた。



マイコちゃんに対する態度も。





「アイツ……ひどいよな
 マイコちゃんごめんな。

 俺が1度話に行こうか?」





マイコちゃんは首を振って




「大丈夫……
 ミツくんが何も知らなかったのなら
 太ちゃんの好きな人
 誰か分かった気がする」





敵うわけないか……
彼女は言って
その泣き腫らした顔で
微笑んでくれた。
 
 

 
 

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作者名:yuksa | 作成日時:2020年12月5日 14時

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