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「な〜んちゃってね。

冗談だよ、冗談」






「……変なこと言うなよ」





玉が笑いながら言う。
本当は図星だったけど
バレるわけにいかないし

この思いは出来るものなら
封印したいのに。
俺も高校生の頃は告白された
女の子と付き合ったりもしたけど
真剣さに答えられなかったから


──傷つくのはもう自分だけでいい
そう思っていた。





目の前の玉をチラリと見る。
太輔もカッコいいけど
玉もホントにカッコいい。
確か彼女いないんだよな……
それも不思議だ。



「玉は?モテるだろ?
 彼女作んないのか」




玉はちょっと戸惑って




「彼女ね……今はいいかな。

 俺ね、ミツに聞いてほしい
 話があるの。
 知り合いの話していい?」





微笑みながら珈琲を一口飲んで
合間を取る。
改まってなんだろう?



 
 

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作者名:yuksa | 作成日時:2020年12月5日 14時

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