1ヶ月契約

悩みがあるんです。 ページ33

付き合ってから特に大きな喧嘩をすることも無くあっという間に1年がたった。

ファンの方に付き合ってるって報告する人はなかなかいないし、私達も報告しなかった。


その分、2人で出かけられないとか色々不便なところはあったけどお仕事が終わったあとお互いおうちに行き合ったりしてたし、楽しかった。




ただひとつ、私には悩みがある。



私たちは普通に交際している。

そう、普通なのだ。

何が言いたいかって、その……
いわゆる男性と女性が2人きりでお泊まりをした時に起こることが一切ないのだ。

そういう雰囲気になったことは多々あった。
しかし、いつも梅原くんはスッと立ち上がり｢風呂｣だの｢トイレ｣だの言って席を外してしまう。


1年も付き合ってればそういうことが1度くらいあっても不思議ではない。
むしろ1度だけでは足りないくらいだ。

別にやりたいわけじゃないけど、その、私じゃ不満なのかなとか不安になってしまうのが女の子というもの。


ていうか男の人って平気なの？と心配になる。


もしかして…他の女の人と…………いやいやいや、そんなこと考えるのはやめよう。良くない良くない。



悠｢そんで？梅原くんとはどのくらいの頻度でやってるの？｣

｢……あおいちゃんってたまにそういうところありますよね。｣

ほんと、お酒の場だからってこんな軽く聞いてくるのは良くないよ。

悠｢えぇ、だって気になるじゃん。上手いの？｣

｢いや、その、｣

悠｢もったいぶってないで教えてよ〜。どうせここだけの話なんだし｣

あおいちゃんと2人で来るとこうなるから嫌なのだ。
サシは嫌だーーって断り続けてたのに、今日は引きずられて連れてこられた。(少し盛りました)

これは、素直に言わなきゃ一生聞かれ続けるやつだ。と、仕方がないという感じに口を開く。


｢実は、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。｣


悠｢はぁぁぁぁああああああ？まだやった事ないいいいいいい？｣

｢ちょっと！声大きい！しーーー！｣

悠｢やったことないって何？えっ、あんたらほんとに付き合ってるよね？てか今何ヶ月目？｣

｢付き合ってますよ！1年と2ヶ月です｣

悠｢信じらんない…てかよく梅原くん我慢できるね、え、Aがやらせないの？｣

｢そんなことないです、以前、何度もそういう雰囲気になったことはあるんです。でもいつも直前で去っていくというか…｣

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