第32話 ページ33
支部長室へ再び足を運び、遊真くんについての事情を説明すると林藤支部長は少し顔を曇らせた様子で窓の外へ顔を向けた
そこへ修くんたち3人が入室するといつの間にか先程とは打って変わっていつもの緩やかな表情に戻っていた
林藤「おう遅かったな。3人分の入隊・転属用の書類だ」
3人「……!?」
遊真「迅さん……この未来が見えてたの?」
迅「言っただろ?"楽しいことはたくさんある"って」
林藤「正式な入隊は保護者の書類が揃ってからだが、支部長としてボーダー玉狛支部への参加を歓迎する。たった今からお前たちはチームだ。このチームでA級昇格、そして遠征部隊選抜を目指す!」
支部長の言葉に皆決意を決め表情を固くしている
そんな3人を見守るように微笑むと迅さんも同じように笑みを浮かべた
_____________
宇佐美「さて諸君!諸君はこれからA級を目指す!」
翌日、早速と言いように栞ちゃんのボーダー講座が始まった
現時点で隊員ではない千佳ちゃんと遊真くんには、分かりやすいようにホワイトボードを使って念入りに説明していく
宇佐美「まずはB級……正隊員にならないと、防衛任務にもA級に上がるための"ランク戦"にも参加できないのだ!」
遊真「"ランク戦"……?」
貴「級を上げるには、防衛任務の手柄だけじゃなくてボーダー隊員同士の模擬戦でも勝たないとダメなの。それが通称"ランク戦"。同じ級同士で戦って、強い者が上にいくシステムよ」
遊真「ふむ、つまりおれがB級になるには、C級のやつらを蹴散らしてくればいいわけだな。それ、いつからやるの?今から?」
貴「ボーダー本部の"正式入隊日"っていうのが年3回あるの。そこで新入隊員が一斉にC級デビューするんだけど、その日までは遊真くんもまだランク戦に参加できないのよ」
遊真「えー……」
迅「慌てんなよ遊真。おまえはうちのトリガーに慣れる時間がいるだろ。それにランク戦にはおまえの黒トリガーは使えないぞ」
遊真「ふむ……?なんで?本部の人に狙われるから」
迅「それもあるけど、黒トリガーは強すぎるから自動的にS級扱いになってランク戦から外されるんだ。メガネくんや千佳ちゃんと組めなくて寂しくなるぞ」
遊真「そうなのか、じゃあ使わんとこ」
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鈴乃(プロフ) - すごく面白かったです!あと、16ページの損得のとくは特ではなくて得だとおもいますよ!これからも頑張ってくださいヾ(・ω・ ) (2015年8月7日 23時) (レス) id: 6c27269f36 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - おもしろい!!ワートリいいですよねー(・∀・) (2015年6月20日 15時) (レス) id: dcc679cfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - すごく面白かったです!あと、設定の「強力」が「協力」になってましたよ! (2015年4月9日 16時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
ティア(プロフ) - Hinataさん» ありがとうございます!お読みいただいて光栄です!頑張らせていただきます! (2015年3月1日 4時) (レス) id: e80d1d9af8 (このIDを非表示/違反報告)
Hinata(プロフ) - いつも楽しく読んでます。本当に面白いです!これからも頑張って下さい。楽しみに待ってます! (2015年1月8日 12時) (レス) id: 41454c69c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティア | 作成日時:2014年12月13日 13時