トリガー2つ持ちの美少女は玉狛支部のS級隊員

第24話 ページ25

修「空閑の親父さんが上層部の人たちと知り合いなら空閑ももう大丈夫ですよね？」





貴「うーん、どうかな」




城戸司令のことだから、知り合いの息子であったとしても近界であることには変わりないわけだから徹底的に排除しに行くと思う




修「えっ？だって……さっき忍田本部長が……」







貴「うんまぁそうなんだけど……ね、迅さん」







迅「ああ･･･メガネくんもなんとなく気づいてると思うけど、今ボーダーは大きく分けて3つの派閥に割れてんだよね」





修「"派閥"……？」






迅「そう、近界民に恨みのある人間が多く集まった"近界民は絶対に許さないぞ主義"の城戸さん派。
近界民に恨みはないけど街を守るため戦う"街の平和が第一だよね主義"の忍田さん派。
そして･･････"近界民にもいいヤツいるから仲良くしようぜ主義"の我らが玉狛支部」




迅さんの言った通り3つの派閥では方針がバラバラ
各々の反りが合わず、組織内で派閥が生まれてしまったのである






迅「で…まあ玉狛と城戸さんとこは考え方が正反対だから、あんまり仲がよろしくないわけ」





貴「本当はみんないい人達なんだけどね」






修「なるほど……」







迅「まあ城戸さん派は一番でかい派閥だから玉狛が何かやっても見逃してもらえてたけど、もし遊真と玉狛が手を組んだら多分そのパワーバランスがひっくり返る」






修「……!?空閑一人でそこまで……!?」






貴「黒トリガーっていうのはそれだけ強力で貴重なものなのよ」





……そう、只でさえ私と迅さんが同じ支部にいるんだもの
今の段階でだってほんの少し下･････もしくは互角
城戸司令がこの現状を本当に許しているとは思えない
これから先どうなるのかしら…






迅「城戸さん派的にはそれは避けたいだろうから、どうにかして黒トリガーを横取りしようとするだろうな」






貴「そうですね……」




黙って見過ごすだけのことなんてしない
きっと城戸さんは何か仕掛けてくるはず･････

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