91話 ページ43
お昼時ということもあり、周りに人は少なかった。
泉「そこ座って」
言われるがままに椅子に座ると、いずくんは私の前で膝をついた。
「ちょ、ちょっと！何してるの！！」
泉「あんたさぁ、無理しすぎ」
「いっ、!」
いずくんは私のサンダルを片方ぬがし、痛い部分を軽く撫でた。
泉「普段こんなの履かないのに履いてくるからでしょ〜？」
「だってえ(；＿；)」
泉「ちょっと見せて」
実は香水売り場あたりからずっと痛かった。
雰囲気ぶち壊しにしないように、バレないようにして来たつもりなんだけど、、
ばれちゃった
「っ..ぅっ...ｸﾞｽｯ」
泉「ちょ、なんで泣くのっ！
痛かった？」
焦るいずくんの声に、私は首を左右に振った。
いずくんは私の隣に座り、私の顔を覗き込んできた。
泉「ごめん。。
ちょっと気遣い足りなかったよね。今の。
せっかくAが気合い入れて履いてきてくれたのに、」
「違う、いずくんは違うのっ..!
いずくんはオシャレなお店も慣れてて、お会計もスマートに終わらせてて、なんかいずくんがいつもよりカッコよくて..
なのに私は...私は、ついてくのに必死で、すぐはしゃいで子供っぽくて、挙句の果てには靴擦れだなんて、ダサいしかっこ悪い。恥ずかしいっ..」
そこまで言うと、いずくんは私の肩を引き寄せた。
泉「そういうAが好きなんだけどぉ。
初デートで彼氏が彼女の前でカッコつけたいのなんて当たり前でしょぉ？
いちいち言わせないでよねぇ。こんな恥ずかしい事。」
「うううぅぅ。゜(´∩ω∩｀)゜。」
泉「なんでそこで泣くの!?」
「だっでぇぇぇ(泣)
いずぐんがやざじぃからぁぁぁ。゜(´∩ω∩｀)゜。」
泉「わかったから。人前で泣かれると俺が泣かせたみたいになるじゃん。大丈夫。」
今度はぎゅっと抱き寄せ、いつもみたいに頭を撫でてくれた。
人が居なくてよかった。
人がいたら今頃私は恥ずかしすぎて意識失ってたかもしれない←
泉「落ち着いた？」
耳元で急に囁かれ、私はビクッと反応したあと、縦に頷いた。
泉「よかった。
じゃ、泣き止んだら靴買いに行くよぉ。
あんたはヒールのある靴より、走りやすいスニーカーの方が似合ってる」
その優しさに私はまた涙を流すことになった。
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おむはる(プロフ) - ゆらさん» いえいえ〜！お力になれたなら幸いです(*´ω`*) これからも影ながら応援しています、頑張ってくださいー！！！ (2020年5月28日 2時) (
レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 真 仁愛さん» 通知良かったです！！これからも頑張りますねっ(●´ω`●) (2020年5月28日 1時) (レス) id: e539970858 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - おむはるさん» ありがとうございます！通知良かったですっ！(--;) (2020年5月28日 1時) (レス) id: e539970858 (このIDを非表示/違反報告)
真 仁愛(プロフ) - 通知届いてますよ〜！全然大丈夫です！これからも最新応援してます！！ (2020年5月25日 11時) (レス) id: d067df49bb (このIDを非表示/違反報告)
おむはる(プロフ) - コメント失礼します〜自分は通知届いています！！いつも通知から読まさせていただいているので大丈夫だと思います！ (2020年5月25日 0時) (レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2020年5月13日 2時
